SOLA TODAY Vol.223
報道されるニュースというのは、決して全貌を明らかにしていない。ある出来事について本当はどのような理由で起きたのか、当事者でなければわからない。それは過去の歴史だけではなく、現代においても言えることだと思う。
そういう意味で疑問に思うニュースがある。
このニュースがどうしても解せない。なぜ今帰任するのか?
もともとは日韓合意に反して慰安婦像が作られたことが理由だった。政府合意に基づく取り決めだったのに、朴大統領の失脚とともに合意が無視されている。安倍総理が大使を日本に戻したのは当然だと思う。
ところがその慰安婦像問題がまったく解決する糸口さえ見えていないのに、なぜ今になってあわてて大使を帰任させたのか?
表向きは「慰安婦問題をめぐる日韓合意の順守を黄教安(ファン・ギョアン)首相(大統領代行)に求めること」とコメントされている。でも本当にそうなの?
そんなことを考えている昨日、ある人物のツイートを見て全身に鳥肌が立つとともに、そういうことか、と思わず手を打ってしまった。
その人物は作家の百田尚樹さん。
数日前に気になるツイートを発信されていた。それは3月30日のことだった。
『今年、朝鮮半島で戦争が起こると思う。 それは、ある日、突然に始まる』
このツイートを読んだとき、なぜだか嫌な予感を覚えた。たったこれだけの文章だけれど、どこか無視できない気がした。
なぜ百田さんがこういうことを言われたのか、情報ソースは明かされていない。だけど基本的に暴言は多いけれど、冗談でこのようなことを言う人ではないと思っている。だからとても気になった。
そして昨日、韓国大使の帰任に関して、新しいツイートを配信された。
『慰安婦像撤去がなされないのに、突然、大使を韓国に戻すのは、朝鮮半島に有事が迫っているからだ。断じて新政権のためなどではない! 邦人の危機、救助には、大使館に大使が必要だからだ。 おそらく官邸には、私たちが知らない恐ろしい情報が集まっているはず。大使帰任は政府の苦渋の選択』
このツイートを読んで、あぁそういうことか、と今回の大使の帰任について納得がいった。事実かどうかは別として、ボクの感覚としてはこの理由ならば突然の帰任理由として納得できる。
そう思って客観的に国際情勢を見ていると、百田さんの言葉を否定できないように思えてきた。今朝のトップニュースとして、北朝鮮がまたミサイルを発射したという一報が飛び込んできた。
最近の北朝鮮の行動は、はっきりいって以前よりもはるかに常軌を逸している。唯一の北朝鮮の味方である中国が手を焼いているのは、習近平さんが実権を握ってから中朝首脳会談が一度も行われていない事実からわかる。
そして明日からアメリカと中国の首脳会談が行われる。いくつも課題を抱えた両国だけれど、今回の会談でトランプ大統領が中国に問いたいことがあると報道されていた。
それはもしアメリカが北朝鮮を攻撃したら、中国がどのような対応をとるのか? ということらしい。
百田さんの戦争に関する発言は、アメリカが突然北朝鮮を攻撃するというものだった。おそらくアメリカとしては我慢の限界に達しているのだと思う。
ところが中国の対応によっては、ロシアを巻き込んだ争いになってしまうかもしれない。そうなれば第三次世界大戦になってしまう。事実今回の首脳会談の結果によっては、世界的な戦争になることを危惧している記事もあった。
日本政府がこのタイミングで大使を帰任させたのは、どうも百田さんの意見が的を得ているとしか思えない。百田さんはしばらく韓国に旅行しないように警告している。たしかにそのほうがいいように思う。
何事もなく終われば一番いい。事実はどうであれ、大使を帰任させたのは本当に慰安婦問題を話し合うためだったんだ、と思えるほうがいいに決まっている。
だけどなんとなく落ち着かない。明日からのアメリカと中国の首脳会談は、東アジアの情勢にとって重要な会談になるのはまちがいない。注目していこうと思っている。
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