殺人捜査のお勉強
昨日のブログでいつも追われていると書いたけれど、それはブログだけじゃない。アウトプットの追い込みは、同時にインプットの追い込みを意味する。それらのバランスを欠くと、弊害のほうが多くなる。
だからボクは読むべき本を、いつも抱えている。それはこんな雰囲気。
2週間以内にこれらの本を読了しなければいけない。図書館で借りた本ばかりだけれど、ほとんどが期間延長できないもの。だから2日に1冊というペースを崩すと、一気に破綻してしまう。本によっては、1日で読了することも必要。
そして期間延長できる本でも、ギリギリまで延長処理をしない。どうしても、甘えてしまうから。ゆえにどの本も同様に扱っている。にっちもさっちも行かなくなった段階で、降参して期間延長する。でもそのときに、予約が入って延長できないことが何度かあった。だから期間内で読了することを心がけている。
これらの本は、ほとんどが小説を書くための勉強。書き方指南の本もあるし、実際の小説もあるし、ビジネス本も新書もある。とにかくそれらのすべてを、アウトプットに繋げるためのものとして捉えている。
そんななかで、典型的な勉強本を読んだ。
『殺人捜査のウラ側がズバリ!わかる本』謎解きゼミナール(編)という本。
ミステリーをメインにしているわけじゃないけれど、小説を書いていると殺人事件を扱うことが多い。特に今書いている小説は、ミステリー路線を狙っている。だからこの本を選んだ。
これかなり面白い。小説を書く人じゃなくても、読んでいて楽しいはず。特に刑事ドラマや、事件ものの映画が好きな人なら、夢中で読んでしまうと思う。なぜなら、一般人の知らないことがコンパクトにまとめられているから。
ボクは昨晩に読了して、今日の午前中に要点を書き抜きしておいた。それほど勉強になった。まだまだ知らないことはあるもんだよね。大きな見出しだけを抜き出してみよう。
(1)「初動捜査」では、まず誰が、どう動くか
(2)「捜査本部」の仕組みと機能とは
(3)「聞き込み」にまわる、刑事たちの捜査術
(4)「自殺か、他殺か」は声なき死体が語る
(5)「凶器と死亡推定時刻」をいかに割り出すか
(6)「鑑識」はこの技法で犯人を絞りこむ
(7)「逮捕・取調べ」では被疑者とどう対決するか
(8)「科学捜査」は難事件にこうして風穴をあける
というような内容。推理小説が好きな人なら、気になる内容だと思う。
小説というのは、作家の経験が大きな要素を占める。だからと言って、殺人事件を書くのに人殺しをする必要はない。サイバー犯罪を書くのに、ハッカーにならなくてもいい。必要となるのは『想像力』であることは疑いない。
だけど何もないところに『想像力』はやってこない。そのための材料が絶対に必要となる。このような本をいくつも読破することで、材料の詰まった引き出しを増やすことができる。それらをうまく使えば、小説を書くのに犯罪を経験する必要はない。そういう意味で、めちゃめちゃ勉強になった本だった。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。