SOLA TODAY Vol.558
自分という存在を、定義づけるのは難しい。自分にしか見えないこともあるし、他人の目でないとわからないことも多い。
だからボクたちは自意識と他人の評価を統合しつつ、『自分』という存在を定義していく。それは流動的なものだし、正確かどうかもわからない。だけど現実とのギャップを、少しずつ埋めていくしかない。
これがもっと大きな集団になると、さらにギャップも大きくなる。日本という国家単位で考えると、日本人が思っている日本と、外国人が感じている日本はちがうだろう。だけどネットの進化によるグローバル化で、そんなギャップは徐々に解消されつつあると思いたい。
ところがネットがあるゆえに、さらにギャップが広がっているらしい。
なぜ海外のメディアは日本のデマ情報ばかりを広めるのか?3つの理由
さすがに現代の日本人が、刀を差してちょんまげを結っていると思っている人はほとんどいないはず。だからと言って、正しく理解されているわけではないらしい。それもとんでもないデマが、事実として流れているとのこと。
この記事に紹介されているデマを見たら、もう笑うしかない。
『額に食塩水を流し込んでベーグルのように膨らませる「ベーグルヘッド」が日本で流行っているとか、眼球を舐めあうのがブームだとか、日本で肥満になるのは違法だとか…』
何だよこれはwww
こんなこと聞いたこともないし、見たこともない。まだちょんまげの方がいいかもしれない。こんなデマが海外で流れる理由が検証されている。なかなか面白い。
何だかんだ言っても、海外の人にとって日本は遠い異国だということ。それを証明するかのように、インバウンドと呼ばれている入国者はアジア圏の人がほとんど。ヨーロッパの人が大挙して日本に押しかけているわけじゃない。だから何があっても不思議だとは思わない。
そしてネットの影響で、アクセス数を増やすためにデマを流す人が増えているらしい。先日も記事になっていたけれど、日本のネットでもデマが真実の1.7倍もある。あえて面白い嘘を流すことで、アクセスを増やそうとする人がいるんだろう。
困ったのは、それが英語だということ。日本語なら広がる範囲はたかが知れている。だけど英語圏の人口は多いし、英語の文章はフランス語やドイツ語に翻訳されるのが早いらしい。だから世界中に広がっていく。
そして面白い理由として、日本好きの外国人は、ちょっと変わった人が多いということ。今や日本文化の象徴となっているアニメ。いわゆるオタクっぽい外国の人に限って、日本ラブということを発信する。だから日本に対するデマが、さもありなん、という雰囲気で流通するのかもね。
もやは高齢化社会となり、経済も成熟してしまった日本。今後もGDPを今のレベルで維持していくには、観光立国になるしかない。徹底的に外国人を誘致することに専念すれば、そんなデマも流れなくなってくると思う。
そういう意味では、東京オリンピックはいい機会かも、大阪で誘致している万博も、うまくいけばいいなぁと思う。
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