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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.870

環境が人を作る、という言葉に異論はない。個人が生まれつき持っている資質の差はあると思う。でも両親の愛情を受けてそこそこ裕福な家庭で育った子供なら、それほど大きく道を踏み外すことはないだろう。

 

だけどスラム街のような場所で育ち、両親から虐待を受けているような子供の場合、犯罪者となる確率が高くなることは否定できない。悲しいことだけれど、環境が子供に与える影響は無視できないと思う。

 

先日ある番組を見ていて、なんとも言えない気持ちになった。50歳を過ぎた男性のインタビューだった。仕事はあるけれど薄給で、いつクビになるかわからない契約社員。彼の心を象徴するような乱雑な部屋で、ギリギリの生活をされている。

 

人生観や恋愛観について笑顔で語っていたけれど、その笑顔の奥に隠されている『怒り』の感情が見え隠れてして、ボクは鳥肌が立った。その理由はすぐにわかった。

 

この人は幼いころに親に捨てられ、児童養護施設で暮らした。親について聞かれると一瞬だけ表情が曇り、興味がないと答えた。だけど自分の人生がうまくいかないのは、自分を捨てた両親のせいだという心の声が聞こえてしまう。そこには強烈な怒りが込められていたように思う。

 

そんなときある記事に目が止まった。その人も同じく孤児院育ちだった。

 

孤児院で育ち両親を知らない…『CoCo壱番屋』創業者の壮絶人生

 

とても感動した記事だった。『CoCo壱番屋』の創業者が、孤児院で育ったなんて知らなかった。いい記事なので、ぜひ読んで欲しい。

 

先ほどの男性と同じように施設育ちだけれど、この創業者にはそんな影をまったく感じなかった。時代や状況がちがうとは思うけれど、社会に対する怒りや恨みが見えない。むしろ、どうすれば社会にためになるかということばかりが伝わってきた。

 

最初はカレー店をやるつもりじゃなく、社交的な妻に喫茶店を任せて自分は不動産業に関わってきた。だけど喫茶店オープン当日にお客さんが喜ぶ顔を見て、自分もこの仕事をしたいと思われたらしい。

 

妻の得意料理はカレーだったので、カレー店を思いついたとのこと。それで全国のカレーを食べ歩いた結果、妻のカレーが一番美味しいと確信した。それで『CoCo壱番屋』という名前になった。店名の由来は少し知っていたけれど、それが奥さんのカレーだとは思わなかった。

 

この記事を読んでいると、環境が人を作るということに疑問を感じてしまう。境遇や社会に対する不満や怒りを手放し自らの人生を受容した人は、その法則が当てはまらなくなるのだろう。

 

そうなると環境が人を作るのではなく、人が環境を変えてしまうんだと思う。ここに人生の秘密が隠されているような気がした。

 

この記事を読んでいたら、久しぶりに『CoCo壱番屋』のカレーが食べたくなってきた。昨日値上げのニュースが報道されていたけれどね〜

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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