感動や面白さに理屈は不要
いまボクがハマっていて、つい口ずさんでしまう曲が2曲ある。
ひとつはホールジーの最新曲で『Graveyard』というタイトル。墓場という意味だけど、そんな雰囲気の曲じゃない。とにかくサビのメロディが大好きで、気がついたら口にしている。この曲が入った彼女の最新アルバムが近いうちにリリースされるので、とても楽しみにしている。
そしてもうひとつはマルーン5の新曲で、『Memories』というタイトル。歌詞もいいんだけれど、この曲はメロディが美しい。いつ聞いてもウルウルして涙がこぼれそうになる。心が洗われる気がするんだよね。
これらの曲に感動することに関して、適当な理屈を思いつかない。何かに感動してあとづけで理由を考えることはできる。でもその理屈は、自分の本心とはどこかちがっていたりする。理屈で説明できない感動や面白さってあるんだと思う。
好きなものは好き、いいものはいい。それは理屈ではなく、無条件に感情が反応するんだと思う。だから理由なんて考えなくていいんだろうな。
今日観た映画も、そんな理屈を超えた面白さがあった。
『ファイヤーフォックス』という1982年のアメリカ映画。クリント・イーストウッドが主演、そして監督もしている。
アメリカとソ連が冷戦時代だったときの物語。ソ連が『ファイアーフォックス』という新しい戦闘機を開発した。マッハ5で飛び、レーダーにも捕捉されにくい。さらに人間の思考を読み取って自動で攻撃することができる。
だから手動で操作するアメリカの戦闘機より、わずか2〜3秒だけ早く攻撃できる。だけどその差は戦闘機での戦いに取って命取り。そこで『ファイアーフォックス』をソ連から盗み出すという物語。
主人公のガントは優秀なパイロット。だけどベトナム戦争におけるPTSDが原因で、軍隊をやめていた。ところがロシア語が話せて、かつ『ファイアーフォックス』のパイロット条件に合致するのはガントしかいない。それで軍に呼び戻されてソ連へ侵入することになった。
簡単に言えば『ミッション・インポッシブル』と『トップガン』という映画を足したような作品。映画の前半はガントがスパイとしてソ連に侵入する様子が描かれている。ハラハラドキドキで、まさにスパイ映画そのままだった。
そして後半は『ファイアーフォックス』に搭乗したガントの大活躍が中心になる。まさに『トップガン』の世界。この当時の映像にしてはリアリティーが高くて、違和感を覚えさせない見事な映像だった。
ストーリーとしてはシンプルな作品。だけどこれはマジで理屈抜きに面白かった。もちろん原作小説がよくできているせいだと思うけれど、ボクの心を揺さぶったのはクリント・イーストウッドの演技ゆえだと思う。このガントというキャラに惚れてしまった。
やっぱり面白さに理屈はいらないよね。誰がなんと言っても、面白いものは面白い。そう思える映画だった。
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