猫用のケーキ屋は失敗する
我が家のミューナは、食べ物にあまり執着がない。ボクたちの食事を横取りしようとするそぶりを見せない。それでも彼なりに好物がある。
かつお節は大好きだし、鮭もかなり好物。ところがスイーツには興味を示さない。ケーキや和菓子を食べていても、匂いをかいでプイっと向こうへ行ってしまう。甘いものは好きじゃないらしい。
そういえば過去に飼っていた猫の好物も、どちらかといえば塩分が多いものばかり。ちくわやポテトチップスに興味を示しても、おまんじゅうには見向きもしなかった。
どうやらそれは、猫特有のものらしい。
タイトルにズバリ書かれている。猫は甘さを感じないそう。甘味というのは炭水化物に代表されるので、動物にとっては必要はエネルギー源を見分ける指標になる。だから甘いものに反応するし、美味しいと感じる。
それはTAS1R2とTAS1R3という遺伝子によって舌で知覚することができるそう。ところが猫にはこのTAS1R2の遺伝子の塩基対がかなり欠けている。だからほとんど甘みを感じない。
それは猫だけでなく、ライオン、トラ、チーター等のネコ科動物に共通している。ところがなぜネコ科動物だけそうなっているんだろう? その理由はまだわかっていないらしい。
肉食動物だから炭水化物をチェックする必要がないのでは、という声が出ると思う。ところがハイエナ等の他の肉食動物は、人間と同じように甘味を感じることができる。だからワンちゃんなら、飼い主さんがケーキを食べていたら欲しがる。
この研究によると、哺乳類で甘みを感じない唯一の動物がネコ科とのこと。不思議だよねぇ。
猫は他の動物に比べて、糖分を代謝するグルコキナーゼという酵素を生成することができないそう。だから糖質を代謝するのが苦手らしい。それでも炭水化物はネコ科動物にとっても必要な栄養素であることは事実。それだけに不可解なんだよね。
もし猫を顧客としたケーキ屋を営業しても、絶対に失敗するということ。猫たちは甘味を感じないから、興味を持ってくれないからね。猫用の干物店をやるほうが絶対にいいだろうwww
だからといって、猫が食べ物に鈍感だというわけじゃない。我が家のミューナなんか、食べ物に対する見分け方は超絶に鋭い。市販の食パンなんか見向きもしないけれど、上質な材料を使ったベーカーリーの商品だと喜んで食べる。
鮭のほぐし身なんかでも、添加物に入ったものは無視。品質管理が十分に行き届いている商品にしか興味を示さない。だから新しい商品がいいものかどうか、ミューナにチェックさせると大体わかる。
まぁとにかく、猫という生き物は不可解だということ。人間の想像力をはるかに超越している。だから可愛いんだよね〜〜!
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