先に映画を観てよかった
テレビドラマや映画、そしてアニメの主人公に対して、実在の人物のような感覚を抱くことがある。そのキャラたちに入れ込むあまり、フィクションの世界の人物であることを忘れてしまう。
だから登場人物が死ぬようなシーンが想定されていると、それを阻止しようとファンが抗議行動を起こすことがある。まぁ迷惑な話なんだけれど、作者にとってはありがたいこと。それほど創造したキャラを愛してくれているんだからね。
ボクもそんな人たちに負けないほど愛しているキャラがいる。それはクリスチャンとアナスタシアのカップル。彼らの物語が、ついに最終章を迎えることになった。
『フィフティ・シェイズ・フリード』上巻 E・L・ジェイムズ著という小説。『フィフティ・シェイズ』3部作の最終巻。『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』、『フィフティ・シェイズ・ダーカー』に続く第3作目。
第2作目で主人公のクリスチャンと、アナスタシアことアナは婚約する。それで二人の未来が気になった。幸せに近づこうとする二人に、怪しい影が迫っていたから。それで辛抱できなくなったボクは、先にこの最終作の映画を観た。そしてハッピーエンドだと知った。
いやぁ、先に映画を観ておいてよかった。だってクリスチャンとアナが大好きだから。二人のどちらかに何があっても、ボクは辛くて耐えられそうにない。でも映画を観ておいたおかげで、安心してこの上巻を読み進むことができた。
そして映画を先に観てよかったと思うのは、原作の素晴らしさを実感できたから。映画はかなり忠実に作ってあったけれど、動画にできるエピソードは限られている。だから上巻を読んだだけでも、この物語の深さに感心して感動した。やっぱクリスチャンとアナは最高!
もし映画を観ずに原作を先に読んだら、きっと胃が痛くなるほど心配したと思う。前作でアナをレイプしようとした上司のジャック・ハイドは、クリスチャンがアナの勤める会社を買収することでクビになった。
ところがジャックは復讐を誓う。前作ではクリスチャンのヘリコプターに細工をして彼を殺しかけるし、今回の最終作ではクリスチャンの会社のサーバー室を放火した。さらに結婚した二人の家に侵入して、もう少しでアナが拉致されるところだった。ここで上巻が終わる。
でも結末を知っているので安心。だから上巻の前半に費やされた二人のハネムーンを、思う存分楽しむことができた。セレブって本当にこんな生活をしているんだろうなぁ。この小説の魅力であるセレブ感を、ジャックというサイコパスに邪魔されずに堪能することができた。
さて、いよいよ下巻を読了すると二人とお別れ。ちょっと寂しいけれど、近いうちに下巻を読もうと思う。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする