ロシア映画は特撮がお好き?
前回観た映画は初めてのロシア映画だった。2008年に起きた実際の戦争を扱った作品だけれど、子供の幻想を映像化することで、CGを中心とした特撮技術の高さに驚かされた。ハリウッド映画にまったく負けていない。
そして次に観た映画も、まったく偶然にロシア映画をチョイスしていた。そしてやはり特撮がすごい作品だった。
2021年 映画#40
『カリキュレーター』という2014年のロシア映画。2回連続でロシア語を聞かされたので、かなり馴染んでしまった。「スパシーバ」しかわからないけれどwww
この映画はSF作品。すでに地球は居住不可となっていて、人間はいくつかの惑星に移住している。そのなかのひとつの惑星がこの映画の舞台。『システム』という人工知能が惑星全体を管理していて、人間は総統を中心とした軍事組織に支配されていた。
結婚や労働も強制化されて自由がない。そして『システム』の決定に逆らう人間は反乱者として罪人扱いされる。この惑星には死刑がなく、ある沼地に流刑となる。その沼地の向こうには『夢の島』という世界がある。そこにたどり着けば生きていけるけれど、たいていはそれまでに命を落としてしまう。
つまり実質的な死刑ということ。だが今回の囚人にはエルヴィンという男がいた。彼は総統の顧問官だったけれど、この惑星のやり方に反発を感じた。そこで『システム』にウィルスを仕込み、彼が知っているパスワードがないと解除できないようにした。
囚人たちは夢の島に向かうために争うが、エルヴィンに従ったのはクリスティーナだけ。写真の二人がそう。ちなみにクリスティーナを演じた女優さんは、めちゃロシア美人だったなぁwww
とまぁこんなストーリー。沼には恐ろしい生物が待っていて、CGが駆使されている。映像は素晴らしいし、この物語の世界観も悪くない。ただし全体のストーリー展開がイマイチ。はっきりいえばB級映画に近い。
特にラストはずっこける。エルヴィンとクリスティーナは無事に夢の島へ到着する。ただそのあとの展開が雑すぎて、呆然としてしまった。結局はエンディングのせいでガッカリの映画になっている。ロシア映画が特撮がお好きなのはわかるけれど、ストーリーをもう少し練らないと映画としてはここ止まりかもしれないなぁ。
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