吸血鬼の子供を妊娠?
暑さ寒さも彼岸まで、という言葉どおり、今日の神戸は最高気温が18.5度まで上昇した。外を歩いていると本当に気持ちがよくて、自宅マンション前の坂道を登るとじっとりと汗ばんでしまうほど。
夜も過ごしやすく、いい感じで眠れる。ただしボクの場合甘えに来たミューナに何度も起こされるので、明け方は目を覚ましていることが多い。そんなとき、執筆中の小説に関するアイデアが湧き出てくることがある。
深夜や明け方に浮かんだアイデアというのは、忘れないようにメモにしている。いまはスマートフォンがあるので、手軽にメモができるので便利。だけど暗い時間帯に思いついたアイデアのほとんどは使い物にならない。朝になって冷静な頭で読み返すと、失笑するしかないようなものばかり。
だけど10回に1度くらいは、物語を大きく進展させる貴重なアイデアをゲットできることもある。だから今朝も深夜に浮かんだアイデアをメモして、さっそく今日の執筆に使っている。突飛な発想でも、使い方によっては面白いことになる。
でもそんなボクでも、ある小説を読んで突飛すぎる展開に驚いた! まさかそうくるとは。
2021年 読書#24
『トワイライト10 ヴァンパイアの花嫁』ステファニー・メイヤー著という小説。映画化された『トワイライトシリーズ』の第10弾。第13弾が最終巻なので、いよいよこの物語も終盤に近づいてきた。ちょっと寂しい。
前回で高校を卒業したベラ・スワンと吸血鬼のエドワード・カレンは婚約した。人間と吸血鬼の婚約になるけれど、ベラは近いうちに吸血鬼になる予定。それは永遠にエドワードと暮らしたいというベラの念願でもあり、状況的に避けることのできない定めでもある。
この第10弾は珍しく戦闘シーンがなかった。ベラとエドワードの結婚式、そして披露宴とハネムーンが中心だった。これまでの主要出演者が集まったという豪華なシーンばかり。ベラに恋している人狼のジェイコブとのトラブルは少しあったけれど、
そのトラブルは、ベラの希望をジェイコブが知ったから。ベラは人間であるうちに、人間として経験したいことがあった。それはエドワードと肉体で結ばれること。ハネムーンはそのためのものだった。そのことを知ったジェイコブが逆上したのがトラブルの発端。
でも無事にハネムーンへ出発して、離島での二人きりの時間を過ごすことになった二人。そしてついに二人は肉体的に結ばれる。
この部分に関して、やや違和感を覚えたのは事実。エドワードは吸血鬼として不死の肉体を持っている。ある意味人間としては死んでいるのと同じ。そんな吸血鬼にも性欲があることに、ちょっと突っ込みたい気持ちになった。
ところが著者はもっと先に進んでいる。なんと肉体関係だけではなく、ベラが妊娠してしまう。おいおい。吸血鬼の精子は生きてるのか? 思わずそう叫びそうになった。まさか妊娠できるなんて。
それも普通の妊娠じゃない。たった2週間ほどでベラのお腹では胎動があった。人間のように10ヶ月も必要ないらしい。そして気になるのは、生まれてくる子供は人間なのか、それとも吸血鬼なのか?
この第10弾の中盤にネタフリが書かれている。ある吸血鬼が子供欲しさに、赤ん坊の血を吸って吸血鬼にしてしまった。ところが所詮赤ちゃんは赤ちゃん。自制心などない。
大人の吸血鬼なら人間を襲うことを抑制できても、赤ちゃんにそんなこと無理。だから人間を巻き込んだ大惨事を起こしてしまった。それゆえ吸血鬼の秘密を守ため、可愛い赤ちゃんの吸血鬼は殺された。
もしベラの産んだ赤ちゃんが吸血鬼なら、同じことになってしまう。あわてたエドワードは、父親代わりのカーライルに依頼して、ベラに中絶させようと思っている。ところがベラは産みたい。とりあえず大急ぎでハネムーンから戻るところで今回の物語は終わっている。
さて、この子供はどうなるんだろう? 気になっているので、早く続きを読まなければ。
それにしてもエドワードはどうよ? もし妊娠する可能性があるなら、避妊できなかったのか? まぁそれじゃ物語にならないけれど、どうしても突っ込みたくなってしまうよなぁwww
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