ADHDの人の日常に驚いた
我が家のとなりの家族は日常的に忘れ物が多い。となり部屋の玄関前にある鉄製の門扉を派手に閉めるので、外出するときは音でわかってしまう。だから家を出てすぐ、廊下を駆け足で戻ってくる音が聞こえるので、忘れ物をしたことがバレてしまうwww
それがあまりにも頻繁なので、おとなりさんはADHDの家族じゃないかなぁと冗談でいったりするほど。だけど深刻なADHDの人の症状は、そんな甘いものじゃないということを痛感させられた。
あれ?何をしようとしてたんだっけ?ADHDの女性の一日「お掃除編」が同じ症状を持つ人からアルアルの嵐
ADHD は注意欠陥・多動症と呼ばれる発達障害。以前は病気として認知されていなかったので、この症状で社会生活が困難になった人が大勢いた。いまでは治療対象となっているので、カミングアウトすることで、どうにか対処できるようになってきている。
ただ聞くと見るでは大違い。アメリカでダンサー、女優、ミュージシャンとして活躍しているエイミーマリー・ガードナーさんは、自分がADHD であることを自覚している。それでその実態をSNSで動画として公開されているそう。その動画が人気で、同じ症状を持つ人の共感を集めている。
リンク先の記事に、エイミーマリーさんの掃除動画がリンクされている。30秒ほどの動画だけれど、ボクはその様子を見て唖然としてしまった。まさかこれほど大変だとは。とても興味深い動画なので、興味のある人はぜひ見てほしい。
とにかく掃除を始めようとしたのに、次から次にちがうことを始めてしまう。何をやっても続くことなく、また別のことを始めてしまう。掃除をしようと思った最初の段階に戻るのが本当に大変で、これはたしかに普通の社会生活では相当に苦労するだろうなぁと感じた。
症状は人によってちがうそうだけれど、リンク先の記事にまとめてあるので紹介しておこう。
・忘れ物が多い
・気が散りやすい(集中力が途切れやすい)
・人の話を聞けず遮って自分の話をしてしまう
・遅刻をしやすい
・得意なことにおいては過集中となり時間を忘れてしまう
・段取りや効率を考えるのが苦手
・片付けられない
・全体的な優先順位がつけられない
・単調な作業にすぐ飽きてしまう
・注意力が散漫で何を聞いたか覚えていない
・運動神経が悪かったり、不器用だったりする
・親密な人間関係の持続が困難になる
・ケアレスミスが多い
う〜ん、これはまじで大変。もし本人にADHDという自覚がなくて新入社員として採用すれば、上司はこの人は仕事ができないと判断してしまうだろう。これらの発達障害は、脳の前頭葉や線条体と呼ばれる部位のドーパミンという物質の機能障害だと考えられており、遺伝的要因も関連しているとのこと。
想像はしていたけれど、動画を見ることでこの症状を持つ人の苦労がより深く理解できる。大勢の人がこの症状を理解してくれることで、うまく協力し合える社会になればいいなと思う。エイミーマリーさんは、そのために動画を公開しているんだろうなぁ。
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