市場に沿ったahamoの戦略
クリスマスが近づいて、2021年を振り返るという時期になった。今年も様々なことがあった1年だった。新型コロナとミューナの慢性腎不全に向き合う日々なので、健康問題について意識することが多い日々だったように思う。
わかりやすい変化で言えば、我が家のデジタル機器の更新。2015年から使っていたiPhone6sを今年の4月にiPhone11に機種変更した。さらに2013年から使っていたMacBook Airを買い換えた。いまもそのパソコンでブログを更新している。
いまやスマートフォンやパソコンは、人間にとって知識、欲望、感情等の出入り口となっている。それだけにIT機器更新による影響は、決して無視できないものだと思う。もちろんその影響をポジティブなものにできるかどうかは、使い方次第だけれどね。
iPhone6sに関しては、今年中に買い替えるつもりだった。バッテリーが限界だったし、ストレージ容量が現状に対応できなかったから。それゆえ秋のiPhone13を待つ予定だったけれど、今年の春にiPhone11に機種変更した。その後押しとなったのはahamoという新しいブランドの登場。
iPhone11の機器代が格安だったという理由だけでなく、ahamoのシステムそのものがボクの感覚にピッタリだった。そう感じるのは、ahamoの戦略が時代にマッチしていたからだと思う。そのことを最新のデータが証明してくれている。
スマホ利用者の約7割はキャリアメール送らない、約3割は通話しない〜MMD調査結果
ahamoはdocomoの別ブランド。そのきっかけを作ってくれたのは、前首相の菅さんだろう。彼が携帯キャリアに値下げの圧力かけ続けたことで、実現したプランだと思う。だからauもpovoを立ち上げ、SoftBankもLINEモバイルをスタートさせた。
なかでも圧倒的にトップを走っているのがahamo。4月にスタートしたのに、11月のdocomoの発表では200万契約を突破している。これはすごい数字だと思う。
ahamoは通信料が安い代わりに、いくつか制限がある。手続きの基本はオンラインで、SIMカード等の交換もユーザーが行う。キャリアメールは使えないし、通話も無料なのは5分以内。さらにiPhoneに関しては留守番機能も使えない。
こんな条件でも契約者数を伸ばすのは、それが実情に合っているから。リンク先の記事に2021年の「スマートフォン利用実態調査」がまとめられている。それによるとキャリアメールを使わない人は7割近く、通話時間が5分未満という人が8割弱という結果が出ている。
このデータは今月に15歳から59歳の人を対象として実施されたアンケート結果なので、最新の市場を反映しているものだと思う。つまりahamoの戦略はピッタリとハマっているということになる。
通信量の安さだけで勝負すると、楽天モバイルに勝てないだろう。最小プランだと0円なんだからね。それに対抗するようにpovpも無料プランを打ち出している。だけどahamoはそんな無料競争に興味がないらしい。
そこにも市場意識への歩み寄りがあるように思う。安ければいいという人は一定数いるだろう。だけど利用者の多くはストレスなく使えるかどうかを重視しているはず。楽天モバイルに関してチェックしていると、JRの主要駅でも電波が入らないというクレームが出ている。
さらにここ数日問題となっている、楽天モバイルのiPhoneで電話が使えないというトラブル。総務省から改善勧告が出る事態となっている。楽天サイドは原因究明に振り回されている段階で、いまのところどうしようもないらしい。
ahamoはdocomoの回線を使用しているので、神戸エリアに関しては電波状況にまったく不満はない。先日のdocomoの通信障害はかなりレアな出来事だと思う。世情を反映しながら、かつ品質を保つために安易な値下げ競争に関わらない。その姿勢は企業にとって健全なものだと思う。
なんだかahamoの宣伝ブログみたいだけれど、言いたいことは市場を見極めることの大切さ。だからahamoがその姿勢を見失ったら、ボクは迷いなく他社に移行する。とにかく携帯各社が健全な競争を続けてくれることは、消費者にとって有難いことだよね。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。