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高羽そらさんインタビュー

人間の今は0.5秒前の過去

昨日の雨はあがったけれど、今日は1日中肌寒い曇り空。こんな日こそ雑用を片付けるのに最適。午前中の空いた時間をうまく利用して、気になっていたことをほぼ片付けることができた。今日のように買い物に出かけない日は、ちょっとした用事を済ませるのに最適。

 

買い物に出かける日は午前中に時間を取られるし、午後からは『FFは悟りへの常道』という連載記事をブログで書いているので他のことができない。だから1日置きに自宅で過ごし、翌日に向けての気力を整えている。

 

その連載も今月中に終える予定なので、参考図書の読み込みが欠かせない。昨夜もその目的の書籍を読了した。

 

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2024年 読書#21

『マインド・タイム 脳と意識の時間』ベンジャミン・リベット著という本、著者は神経生理学の学者。久しぶりに学者の書いた本を読んだけれど、いつもの通りなかなか読みづらい。そのうえ翻訳者も学者なので、普通に専門用語が飛び交う。どうしても論文形式になるので、内容を理解するのに時間がかかってしまう。

 

それでもこうした理科系の書籍が大好きなので、なんだかんだ言いながら楽しんで読み終えた。そしてこのリベットの著書は、ある世界においてはバイブルのように扱われている重要なもの。

 

その世界とは、「人間には自由意志があるか?」が論争されている場。

 

ボクが書いている『FFは悟りへの常道』は、まさにこのテーマから始まっている。当然ながらこのリベットの研究結果も文書内で紹介している。リベットはある研究を進めたことで、「人間には自由意志がない」ことを証明してしまった。

 

簡単に書くと、ボクたちが腕を曲げようとする場合。例えば左腕を曲げようと決意して実際に曲げたとしよう。ボクたちは自由意志で曲げたと感じる。ところがボクたちが腕を曲げることを決意する0.35秒前に、脳から先にその指令が出ている。その指令によって、ボクたちは腕を曲げようと「考えて」いることがわかった。

 

これは最近のMRIやCTを使った実験でも確認されている。ということで人間に自由意志は存在するかどうかが、学者たちの間で論争になっている。リベット自身はこの著書で、必死になって自由意志の存在を訴えているところが面白い。ある意味、それほど驚く結果だったからだろう。

 

その壮大なテーマは置いておいて、それ以外にこの研究で重要なことがわかっている。例えば誰かが自分の肩に手を触れたとしよう。触れた瞬間にそのことを感じているように私たちは思う。ところがリベットの実験によると、実際に私たちが肩に触れたのを認識するのは0.5秒後だった。それは五感の全てに共通しているし、人による誤差もない。

 

つまりボクたちが目や耳で感じている現実世界は、常に0.5秒後の世界だということ。ボクたちにとって『今』だと感じる世界は、すでに『過去』になる。この事実はかなり衝撃的。特定の刺激が0.5秒前に消えてしまうと、ボクたちはその刺激を認識しないそう。

 

脳はそのことを知覚しているけれど、ボクたちの意識には浮上してこない。そう考えると、ボクたちの気づいていない出来事が頻繁に起きている可能性がある。リベットの自由意志に関する研究も興味深いけれど、この0.5秒の誤差も科学的な成果を超越する「何か」を感じる。

 

この研究結果によって、人間が『今』だと思っている世界の存在感が揺らいでしまう。実はこの現実世界の揺らぎこそが、「悟り」へと至る道の入り口でもある。科学と精神世界の接点を感じられる素晴らしい書籍だった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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