ホビットが4人だった理由
昨日のブログで紹介したアリアナ・グランデのニューアルバム。今朝の情報によると、アルバムの全曲がビルボードのトップ100にいきなりランクインしたらしい。おそらくトップ10にも複数の曲が飛び込んでくるだろう。なんせ久しぶりだからね。
ということで今日になってリリースされたばかりのミュージックビデオのリンクを貼っていこう。これはちょっと切なくなる内容。『we can’t be friend (wait for your love)』というタイトルで、別れた恋人のことを歌った曲。
ビデオは恋人との記憶を手術で消してもらうという内容。離婚したばかりのアリアナ・グランデの想いが込められているように感じて、美しいメロディを聴きながら切なくなってしまった。本当にいい曲だよ。
さて、ボクが作家として誰よりも敬愛しているJ・R・R・トールキン。『ホビット』や『指輪物語』を始めとして、彼の「ミドルアース」シリーズは何度も読んでいる。そんなトールキンの少年、そして青年時代を描いた映画を観た。
2024年 映画#44
『トールキン 旅のはじまり』(原題:Tolkien)という2019年のアメリカ映画。以前から観たかった作品で、ようやく出会うことができた。トールキンファンにとっては最高に素敵で、かつ切ない物語になっている。基本的にはトールキンの妻であるエディストとの出会いと恋愛、そして彼の友情が描かれた作品。
トールキンを演じているのはニコラス・ホルトという、ボクが最近注目しているイギリスの若手俳優。実際のトールキンに風貌がそっくりで、彼の素晴らしい演技のおかげで最初から最後まで見応えのある素晴らしい作品だった。
トールキンの父は彼が幼い頃に亡くなり、やがて母も病死する。トールキンと弟は母が世話になっていた神父のあっせんで、あるお屋敷の里子として育てられる。その同じ屋敷に里子となっていたのがエディス。つまり二人とも孤児だった。この二人の恋愛は本当に素敵な物語だった。
そしてもう一つの友情。勉学が優秀なトールキンは、裕福な子供たちしか通わない名門校に通学できることになった。これも神父のおかげ。最初は身分が低いことでいじめの対象になっていたけれど、優れた頭脳を持つトールキンはやがて尊敬されるようになる。そして彼には3人の親友ができた。
トールキンを合わせた4人で、T.C.B.Sという秘密結社を作った。芸術によって世界を変えていこうとするグループ。そんな彼らはやがて第一次世界大戦に巻き込まれる。4人のうち2人は戦死。トールキンが描いた『指輪物語』を代表とする戦いの物語は、この戦争体験が大きく影響しているという構成。
そしてその物語のメインとなるのは4人のホビット。フロド、サム、ピピン、そしてメリー。この4人は、きっとトールキンが親友たちを思い浮かべたからだと思う。
そう感じただけで、ボクは涙が止まらなかった。そして『指輪物語』のラストでも、フロドは他の3人と別れてエルフの西方世界で暮らす。それはトールキンの親友たちとの別れを象徴しているのだろう。本当に感動的な物語だった。
もうひとつニヤっとしたことがある。戦地で親友のジェフリーを探すトールキン。連絡が途絶えてしまったから。その戦地でトールキンは病気になりながらも必死になって戦地をさまよう。その時に彼を助けてくれた部下の名前がなんと「サム」だった。フロドとサムやんか〜〜!
おそらくこの名前は事実ではないと思うけれど、戦地で必死に歩く二人の様子が、魔法の指輪を葬るために滅びの山を目指した物語の二人の姿に重なった。あぁ、また『指輪物語』が読みたくなってきたなぁ。
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