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高羽そらさんインタビュー

FFは悟りへの常道#35

『FFは悟りへの常道』は連載記事になっていますので、初めての方はリンクを順次さかのぼって#1<目次>からお読みください。

 

前回の記事はこちらです。記事内容は改稿、訂正、加筆等が発生すると思いますので、それぞれの記事の冒頭に最新更新日を記載しています。

 

この記事の最新更新日:2024年3月9日(土)

 

・本日付で#1の記事を訂正しています。

 

第6章 二元性を超越するもう一つの視点

 

・配役と俳優だけで映画はできない

 

これまで「自由意志」と「運命論」世界という2つの視点で「悟り」について見てきました。FFというのは「自由意志」世界に暮らす大夢くんと、「運命論」世界に存在するベートーヴェンくんとの対話によって、魂の奥深くに隠されたトラウマと人生の課題を引き出すテクニックです。

 

それらのトラウマ等は「感情」として現れ、それを手がかりとして人生の苦悩を生み出している「観念」を導き出すのが目的です。そして最終的にはその「観念」を手放すことで「悟り」の門が開かれます。私たちが捨てるべきものは、そうした「観念」の大元である「自我」を中心とした幻想です。

 

そのようにしてFFによる対話に習熟することで、ちょっとした副産物を私たちは受け取ることができます。「運命論」の世界に暮らすベートーヴェンくんは、私たちの未来に何が起きるかを知っています。時間のない世界の住人ですから。それゆえFFの対話がスムーズになると、次に起きることを直前に教えてもらえることがあります。

 

言葉にすれば第六感とか虫の知らせと呼ばれている感覚です。ある行動から別の行動に移る際、直感やイメージとして次に起きることが少し前にわかることが増えてきます。それゆえ物事がスムーズに運んだり、忘れ物がなくなったり、心の準備ができたりします。


これだけでも随分と人生を生きやすくなります。けれどもその副産物は「悟り」へと直接的につながるものではありません。やはり「観念」の解放は絶対的に必要です。

 

ところが「自我」を手放すことは死の恐怖に象徴されるように、強烈な抵抗をもたらします。そして「自我」はあらゆる手を使って私たちを説得しようとします。「自我」が活動する現実世界は二元論の世界です。善と悪、光と闇、男と女というように、全てのことについて分離を促進します。

 

それゆえ私たちはその二元性を超越することが必要です。そうしないと「自我」を手放すことができないのです。この「2」という偶数が曲者なのです。どうしても二元性の世界に同調します。つまり大夢くんとベートーヴェンくんの対話も、結果としてこの「2」という数字の罠から逃げられません。

 

そのために必要なのがもう一つの視点です。2+1で3という新しい数字が生まれます。「2」という数字が「3」に変わることで、それまでの二元性から脱却することが可能となります。


この「3」という数字は、以前から宗教世界においても象徴的なものとして使われてきました。最も馴染み深いのは、キリスト教における三位一体です。

 

父と子と霊。この3つによってキリスト教の真意が語られています。父=神、子=キリスト、霊=精霊というのが一般的な解釈です。この三位一体という思想は、あらやるものに当てはめることができます。それは宇宙の本質を表しているからでしょう。当然ながらFFにおいてもこの思想が適用できます。

 

ですからFFにおいて「悟り」の門を開けるためには、この三位一体における思想に基づいた3つ目の視点が必要となります。キリスト教の思想をそのままFFに当てはめるのは適切でないかもしれません。それでもこの思想に流れる基本構造を当てはめることで、新たに見えてくる視点があります。

 

父と子と霊。FFにおいては、子=私たち=大夢くんと考えてください。私たちをキリストと一緒にするな、とクリスチャンの方にお叱りを受けるかもしれません。でもこれは三位一体を全体的な構造として当てはめているのでご了承ください。私たちもワンネス意識から分離した「子」であり、キリストと同じ立場なのですから。

 

そうすると霊=ハイアーセルフ=ベートーヴェンくんという図式になります。つまりもう一つの視点は「父」にあたるものです。さて、この「父」はどこにいるのでしょうか? 


この「父」の存在に気づくことで、私たちは二元性から超越できる鍵を手にします。2+1となって「3」の世界に入ることで、「2」の誘惑に対処しやすくなるからです。

 

その「父」にあたる存在を、私なりに説明してみます。

 

まずA4のコピー用紙を用意してください。そのコピー用紙が宇宙だと想像してください。宇宙の全てです。そしてペンを使って2つの同心円を書いてください。大きさは気にしなくていいです。

 

その同心円の内側にある小さい円、それが私たちです。「自由意志」という時間に縛られた意識で、その円の中でしか通用しない「自我」の活動場所です。


外側の大きな円は「運命論」の世界です。そこには時間が存在しません。それゆえ本当はこの外周円の中に、私たちの過去生と未来生の全ての小さな円が含まれています。でも複雑になるので、今は二つの円を見てください。

 

これで「子」と「霊」は見つかりました。さて「父」はどこでしょう?

 

答えはわかりますね? そう、A4のコピー用紙が「父」です。小さい円も大きい円も、そしてそれ以外の多くの自意識の同心円を含めたこのコピー用紙全体が「父」を象徴しています。二つの同心円+A4コピー用紙=「3」が完成しています。これこそがFFの三位一体です。

 

もう少し具体的に説明しましょう。以前の章で大夢くんを映画の配役、ベートーヴェンくんを俳優に例えました。その映画の例から「父」を探してみましょう。


大夢くんは「今」という映画の配役です。他にも「過去」や「未来」という映画に出演している配役がいます。これも先ほどの同心円のように全て含めると混乱するので、とりあえず「今」という映画だけに限定しましょう。

 

登場人物の大夢くんはスタンバイできました。俳優としてのベートーヴェンくんは、大夢くんのセリフも生死も脚本を読んで把握しています。それでは映画を作りましょう。とりあえず二人の準備はできました。でもこれだけで映画は作れません。ここで「父」が登場します。

 

先ほどのコピー用紙の例を思い出してください。この映画の例の場合は、もっと具体的になります。


ここでいう「父」とはプロデューサー、監督、脚本家、撮影スタッフ、撮影・録音機材、編集機材の全てです。それを単独で受け持っています。それだけではありません。映画には観客が必要です。「父」は完成された映画の観客であり、映画評論家でもあります。もっと本質的なことを言います。

 

「父」とは完成した映画を映すスクリーンでもあります。つまり配役と俳優以外の全てが「父」にあたります。全ての映画を企画して、俳優たちを動かし、そして撮影、編集、そして上映だけでなく、観客としてその結果を見届ける存在です。

 

さらに世界に隠されている事実を述べましょう。究極的には配役も俳優も「父」なのです。なぜなら全ては一つであり、ワンネス意識しか存在しません。けれどもワンネスが自身を認識するためには、どうしても分離が必要でした。


そのために「父」は配役と俳優を分離させたのです。結論としては同じ素材でできた1枚のコピー用紙だというのが究極的な事実であり、全ての答えになります。

 

これで壮大な物語の3つの要素が登場しました。「自由意志」世界、「運命論」世界、そして「ワンネス」世界。この三位一体を自覚することで、私たちはようやく二元性の大気圏を突破して広大な宇宙空間へと旅立つことができます。次は、その三位一体が目的としている世界を覗き込んでみましょう。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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