[gtranslate]
高羽そらさんインタビュー

FFは悟りへの常道#36

『FFは悟りへの常道』は連載記事になっていますので、初めての方はリンクを順次さかのぼって#1<目次>からお読みください。

 

前回の記事はこちらです。記事内容は改稿、訂正、加筆等が発生すると思いますので、それぞれの記事の冒頭に最新更新日を記載しています。

 

この記事の最新更新日:2024年3月11日(月)

 

・三位一体の統合は悟りの旅の終着点

 

前節で「自由意志」、「運命論」に次ぐ3つ目の「ワンネス意識」という視点が明らかになりました。これでようやくFFの全体像を見渡すことができます。最終的にはこの3つの視点、つまり三位一体が統合することが悟りの旅の終着点です。ここでその旅をイメージとして定着させましょう。

 

この宇宙が誕生する前には、たった一つの「ワンネス意識」しか存在しませんでした。それは宗教家たちには神と呼ばれ、魂の探究者たちには真我と称されています。


ところがたった一つでは、自身の存在を知ることはできません。そこで「ワンネス意識」は分離という決断をします。自分の一部を分離させて「自我」を与えることで、「たった一つ」を知覚することができるからです。

 

そしてその「自我」に『真の自由意志』を装備することで、宇宙全体の振動数を上昇させ、「ワンネス意識」はさらなる高みへと達することができます。この段階になると、私たちの自意識では想像さえできない高次元の世界です。


とにかく私たちの「自我」は、いずれ「ワンネス意識」へと戻っていきます。それが悟りへの旅です。

 

そのことに気づいた賢者たちは、やはり同じことを述べています。『”それ”は在る ある御方と探究者の対話』ヘルメス・J・シャンブ著(ナチュラルスピリット)という本は、覚者と探究者の交流が会話形式で記されている素晴らしい書籍です。その本の一説を引用しましょう。

 

「これからたくさんの話をするだろう。そして最後には、はじめに戻るのである。

この会話全体が、まさに人生を表すだろう。

原初の状態から、旅がはじまり、そして最後には原初の状態に戻る。

それが進化である。

この会話は旅となるだろう。

我が家から出て、旅をして、我が家に帰る旅なのだ。

そして我が家に帰りついた時、

旅など存在していなかったことを明確に認識するのである。

我が家から出たことなど、一度もなかった。

それは幻想だったのである。

だから、この老人の話は、あまり真剣に聴かないほうがいい」

 

ではFFを通じて、この旅の全体像を眺めてみましょう。私の体験談も交えて語っていきます。ここまでの復習にもなると思いますので、FFの手法を思い出しながら読んでいただけらと思います。

 

まず最初に認識していただきたいのは、「悟り」へと至るために絶対的に必要なものがあります。それは「外部世界の崩壊」です。


自分が知っていた世界を失うという感覚によって、「悟り」へと至る視点が開かれていきます。つまり3つ目の「ワンネス意識」の視点に出会うまでには、2つの「外部世界の崩壊」を経験しなくてはいけません。

 

『外部世界の崩壊Part1』

 

これは「自由意志」世界に疑問を持つことで起きます。私たちへ最初に訪れる異変は、原因と結果という時間の世界に疲れ果て、過去の後悔と未来への不安に押しつぶされてしまうことです。これまで自分が信じてきたことが曖昧になり、この世界の現実感が揺らぎ始めます。これが最初に起きる「外部世界の崩壊」です。

 

この経験によって、私たちはようやく2つ目の視点である「運命論」の世界と出会います。この世には自分たちの知らない「何か」がある。そう確信することで、必然的に「運命論」世界への扉が開きます。


この段階になってFFを使うことができます。心配しなくても、準備ができたらこれは自然に起きます。その証拠に、今のあなたはこの文章を読んでいますね(笑)

 

では実際にFFの対話をやってみましょう。いわゆる「なんちゃって会話」で構いません。「運命論」世界に存在するもう一人の自分をイメージしてください。すでに書きましが、私の場合は鏡の向こうの自分です。猫でも映画のテッドのようなぬいぐるみでも大丈夫。

 

ただ一つだけ忘れてはいけないことがあります。「運命論」世界の住人は時間のない世界に住んでいます。つまり私たちにこれまで何があり、これから何が起きるか、さらに過去生や未来生まで把握しています。そのつもりでイメージして会話を続けてみてください。やがてその会話は「フリ」ではなく本物になっていきます。では具体例です。

 

私の心に重くのしかかっているのは、2024年の6月で18歳になる飼い猫のミューナのことです。2020年に慢性腎不全を発症したことで、いつあの世へ行くことになるかわかりません。自分なりにFFを通してその感情を受け入れようとしていますが、またすぐに同じ不安と恐怖を覚えます。会話の(自)は私、(運)は「運命論」世界の私です。

 

(自)「あかん、ミューナの食欲が落ちたり、体重が減ると、やっぱり彼を失う不安で頭がいっぱいになってしまう。それが決まっていることだと考えても、どうにかして変更できないかと思ってしまう」

 

(運)「でも彼が死ぬ日は決まっている。受け入れるしかない。どう、その感情をリストに上げた?」

 

(自)「うん。そしてその感情をただ見つめていると、それが消えていくのも実感している。だけど、気がついたらまたやってくる」

 

(運)「その理由はわかるね? 土の上の雑草だけを引き抜いてもダメ。根っこまで引き抜かないと、すぐに新しい芽が出てくる。つまりその不安や恐怖の元になっている観念が根っこなんだ。それを見つけないと」

 

こうした会話を続けているうち、ある日ふと「何か」を感じることが起きます。

 

(自)「観念がわかった。ボクの実の母親が7歳の時に家出して生き別れになっている。愛する人がいなくなる、という恐怖がその時に刷り込まれているんだと思う。だから愛する存在が消えそうになると不安になる。根っこの観念は、自分の愛する人が消えてしまうというものだと思う」

 

(運)「いい考察だね。前にも言ったけれど、感情や思考、そして観念というものはそうしたきっかけで発生する。つまり?」

 

(自)「生まれるものは消える。つまりそれらは全て幻想だということだね。それはわかっているつもり。だから愛する人を失う恐怖を見つめて、それが消えていくのをイメージしている。そして消えたと感じることもある。だけどやっぱりすぐに出てくる。もしかしたら、まだ深い根っこがある?」

 

(運)「もうわかっているだろう? 本当に失いたくないものは何だ?」

 

(自)「自分という意識、つまり自我だろう。そう思った。つまりミューナや母親のことに目を逸らして、本当の恐怖を見つめていない。要するに自我を失うことが怖い。究極的には死の恐怖に囚われているのかも」

 

(運)「これは人類の全てが抱えている恐怖だよ。そしてここを超えることで、悟りへと至る道が開けてくる。自我だって思考や感情と同じ幻想だよ」

 

(自)「生まれては消えていくものは幻想なんだよね。難しいけれど、自我を明け渡すためにこうして会話を通じて観念をチェックしていくしかないよね。ところで一つだけ訊いていい?」

 

(運)「もちろん」

 

(自)「今感じたんだけれど、あなたはボクの過去生も未来生も全て知っている。つまり拡大したボクの意識なんだよね? それぞれの人に、同じような存在がいるんだよね?」

 

(運)「そういうこと。だから誰でもその時がくれば、こうして会話をすることができる。そして手放すべき観念を引っ張り出せる」

 

(自)「だとしたら、あなたと他の人の大いなる自己は別の存在だよね? つまりあなたもワンネスから分離していて、生まれては消えていくという存在じゃないの? あなただっていずれ「大いなる自我」を捨てなければいけないのでは?」

 

ここで起きるのが『外部世界の崩壊Part2』となります。

 

FFによって会話を続けることで、「自由意志」世界の私は意識を拡大していくことができます。そして『真の自由意志』を駆使することで「赦し」を学び、周波数を上げることも可能です。その結果は過去生や未来世にも影響を及ぼすことで、やがて次の段階がやってきます。

 

「自由意志」世界も「運命論」の世界も、どちらも幻想でしかないという強烈な事実に向き合うことになるのです。

 

この段階になって、3つ目の視点が呼び覚まされます。それまでの2つの視点ではどうしても壁に突き当たってしまうからです。この3つめの視点が入ることで、もはや対話は通用しなくなります。なぜなら言葉は二元性を有していて、私たちを現実という幻想世界へ引き戻してしまうからです。

 

この3つ目の視点が介入することで起きること。それは対話はでなく「沈黙」です。「無」です。この段階で三位一体の統合が起き、私たちはワンネス意識へと回帰していきます。そこへ至る意識状態については最終章で述べたいと思います。

 

その前に、私たちにとって必要不可欠な能力である『真の自由意志』についてこの章の最後で詳しく見ていきましょう。

 

 <お知らせ>

最新刊の『夢体脱』が全国の書店、並びみAmazon等のECサイトで販売中です。2012年に出版した『夢で会える 体外離脱入門』は、非物質世界の存在に『会う』ことがメインテーマでした。

 

でも『夢体脱』ではその出会いをどのようにして実生活に活かしていくかをテーマにしています。旧作を読んだ方にも新しい洞察が得られる内容になっています。是非ともよろしくお願いします。

 

Amazonでは単行本と同時に、Kindleの電子書籍でも購入していただけます。こちらからどうぞ。

 

ハート出版さんのサイトでも『夢体脱』の概要をご覧いただけます。こちらからどうぞ。

 

ブログの更新はFacebookページX、並びにThreadsで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。

 

『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

コメント (0件)

現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。

コメントする

Diamondo Blog イチオシ芸能ニュースもっと見る

ピックアップブロガーもっと見る

インタビュー特集もっと見る

 

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

プロフィール画像

高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

プロフィール詳細 »

読者になる

このブログの更新情報が届きます。

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)カレンダー

2024年3月
« 2月   4月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)アーカイブス

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)QRコード

ブログモバイル版

高羽そら|たかはそら(作家、小説家)オフィシャルブログ
http://www.diamondblog.jp
/official/sora_takaha/