思い込みは治癒力を高める
病は気から、という言葉は治癒力にも言えるみたい。心と身体は分離できるものではなく、一つにつながっているということだろう。
ボクは中学生の頃に自律訓練法という自己催眠を知った。それで試してみると、本当に腕が重いと感じたり、両手両足やお腹が温かくなる。実際に検温をしてみると、わずかながらも体温が上がっているそう。心で思うだけで肉体が反応する。ボクはこの自律訓練法を練習したおかげで、体外離脱の状態に入りやすくなっている。
ともかく、ヒーリングの能力も思い込みの要素が強いらしい。とても興味深い実験を見た。
まずは病は気から、という実例について。イタリアのサクロ・クオーレ・カトリック大学の研究チームは、オンライン調査を実施した。過去にインフルエンザを発症したことがあるか、さらにどのくらいの期間症状が続いたのか。そしてこの先自分はまたインフルエンザを発症するかどうかについて尋ねた。そしてその後の経過を調べたそう。
その結果、『今後自分は風邪をひくだろうを予想した人は、予想していなかった人と比較して、約5.85倍も風邪をひく確率が高くなったのです』とのこと。
これは無視できない差異だと思う。その人の環境的な要因もあるだろうけれど、病気に対する思い込みの影響は無視できないと感じた。
そして治癒力に関するもの。これはハーバード大学の研究チームが発表している。
アザを治療する方法にカッピング・セラピーという方法があるそう。ガラス容器を皮膚に吸引し、鬱血状態にすることで、血行促進や老廃物の排出を促進する伝統療法とのこと。この治療の対象者に対して、時計を見せずにセラピーを行なった。
一定の時間にモニターが緑色のなるのを見せて、それが7回点灯すると治療が終わりだと説明された。3つのグループに分けられ、全て4分間隔でモニターの色が変わる。つまり実際の治療時間は28分が正しい。ところがグループに違う情報を与えた。
グループ1には、2分ごとにモニターが点灯すると説明。つまり治験者は14分の治療時間だと思っている。
グループ2には、4分ごとにモニターが点灯すると説明。これは実際の時間と同じ28分。
グループ3には、8分ごとにモニターが点灯すると説明。つまり治験者は56分の治療時間だと思っている。
この結果、『実際に経過した時間は同じでも、経過した時間が長いと感じている人ほど、第三者評価であざの状態がより回復していると評価されたのです』とのこと。客観的にも、さらに本人の主観的にもグループ3の人たちが他の人と比べてより回復していると認められたそう。
人間の思い込みってすごいパワーを持っていると思う。だから使い方によってはポジティブにもネガティブにもなる。楽天的な人の方が、病気にもかかりにくいし、治るのも早いということかも。いい意味で、自分を騙すことは大切かもしれないね。
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