FFは悟りへの常道#37
『FFは悟りへの常道』は連載記事になっていますので、初めての方はリンクを順次さかのぼって#1の<目次>からお読みください。
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この記事の最新更新日:2024年3月13日(水)
・現実世界の書き換えは可能?
この第6章ではFFにおける3つ目の視点について述べてきました。これで「悟り」という体験に対する全体像をつかんでいただけたと思います。ただ3つ目の視点である「ワンネス意識」の統合とはどのような状態なのか? そして今の私たちはそのために何をすればいいのか? この問いについては最終章で語りたいと思います。
その前に「ワンネス意識」へと至るための必要不可欠な事柄について述べておきます。それは『真の自由意志』がもたらす結果についてです。
私たちは「自由意志」世界で暮らしていますが、日々使っているはずの自由意志は錯覚です。この世界を支配しているのは「運命論」世界であり、私たちに起きることは今夜何を食べるかというようなことに関してもすでに決まっています。
ところが唯一与えられたのが『真の自由意志』です。それがどのようなものかについてはすでに説明しましたが、簡単に復習しておきましょう。
『真の自由意志』とは、起きる出来事は変わらなくても、その事実に対する捉え方を変えることができる能力です。これは時間の世界に制約されませんので、正しく使うことで過去の解釈について書き換えが可能ですし、自分の未来、そして過去生や未来生まで影響を与えることができます。
問題は『真の自由意志』の「正しい」使い方です。正しく使われないと、それは『真の自由意志』として機能しません。正確に言えば、解釈の仕方によっては機能しないどころか、これまで積み上げてきたものを水に流してしまう危険性も孕んでいます。
使い方の基準となるのは波動存在である私たちの振動数です。『真の自由意志』を行使することに関して、振動数が上昇することで好ましい結果を生みます。振動数の上昇は「ワンネス意識」への回帰となるからです。逆に振動数が減少するのは分離を加速させることになり、「ワンネス意識」から遠ざかります。
振動数の上昇とは意識の拡大です。「自由意志」世界から「運命論」世界への気づきは意識の拡大であり、さらに「ワンネス意識」へと広がっていくことになります。わかりやすく言えば、自分だと思い込んでいる「自我」と他者との境界線が広がっていく状態です。
そうして意識を拡大させていくことに必要なのが「赦し」です。この「赦し」によって私たちを「自我」に閉じ込めている観念を手放すことが可能となります。
「赦し」とは全ての価値判断や分別、決定を排除する行為です。『真の自由意志』を使ってこの「赦し」を発動することによって、私たちの振動数は上昇することになります。「赦し」については最終章で詳しく見ていきます。
では振動数が上昇することで何が起きるのか? そしてそれはどのように世界を変えていくのか?
私がスピリチュアルガイドや宇宙人であるヴューワーズたちから得た一次情報では、私たち一人ひとりの振動数上昇によって、個人の魂、太陽系、銀河系、そして宇宙全体のアセンションに必要なエネルギーを得ることができると知らされました。
つまり一人でも多くの人が『真の自由意志』を正しく使うことで、より早く、より高次元の世界へ、自分を含めた宇宙全体をアセンション、つまり次元上昇させることができます。
ところが物理宇宙で起きることは、すでに完成された映画と同じです。なのに現実世界がそうした次元上昇のポテンシャルを高めていく状態が、私にはうまくイメージできませんでした。
もしかしたら私たちの周波数上昇によって現実世界が書き換えられているのでは? そんな疑問がずっと頭から離れませんでした。
もし現実世界の書き換えが可能だとしたら、「引き寄せの法則」が働くということです。私は全ての出来事が確定しているので、「引き寄せの法則」は機能しないと確信しています。
たまたま起きた出来事と希望が一致することがあるだけで、人間の意志によってコントロールできるとは思いません。なぜならすでに結果は決まっているのですから。
だとしたら振動数の上昇はどのように世界に影響を与えていくのでしょう?
この答えについてずっと頭を悩ませていました。明晰夢や体外離脱の経験をする度、この問いについて答えを求めてきました。そしてようやく最近になってその答えを受け取ることができました。
『現実世界の書き換えは起きる』とのこと。
『真の自由意志』が正しく使われて私たちの振動数が上昇することで、現実世界は書き換えられます。この章で3つ目の視点を説明する際、映画を例にしました。「自由意志」世界は配役、「運命論」世界は俳優、そして「ワンネス意識」はそれ以外の全てだと。
つまり「ワンネス意識」は完成された映画のプロデューサー、監督、脚本家、編集者等の全てを兼ねています。それゆえ完成された映画を、いわゆるディレクターズカット版として再編集することが可能です。「ワンネス意識」は完成された映画の観客でもあります。だからその結果を受けて再編集をすることができます。
つまり『真の自由意志』の行使によって、私たちは世界を変えることが可能なのです。だとすればモチベーションが上がります。それは過去の出来事にも適用できますので、これまでの失敗を取り返すことができるかもしれません。「引き寄せの法則」は可能だと感じられます。
でもこの現実世界の書き換えには、「ただし」という重い言葉が続きます。あくまでも『真の自由意志』が「正しく」使われることが前提です。つまり「赦し」という行為に伴う振動数の上昇が絶対的な条件になります。
例えば自分の本が出版されますように、大学に合格できますように、彼女と結婚できますように、という願望は全くの対象外です。これは「自我」の欲望であり、意識の拡大を促すところか、かえって振動数を減少させてしまいます。
戦争がなくなりますように、という願いも無駄です。なぜなら「戦争はいけない」という判断、観念に基づいた願いであり、そこには全てを判断しない「赦し」は存在しません。
つまり一般的な「引き寄せの法則」に当てはまるような状況で、現実世界の書き換えは絶対に起きません。私たちが意識を拡大させて「ワンネス意識」との統合を求めることなしに、現実世界の書き換えは発生しないのです。
さらにもっと重要なことがあります。もし私たちが振動数を上昇させて現実世界が書き換えられたとしましょう。でも私たちに自由意志がないのは同じです。
それまでは最初の映画の世界で生きていましたが、書き換え後はディレクターズカット版の映画の配役でしかありません。だからやはり全ては必然であり、起きることは起きます。
どれだけ私たちが『真の自由意志』を正しく行使しようと、その結果を『今』の人生で知ることは不可能です。つまり私たちにはできることは現実世界に向き合って生きるだけです。「運命論」世界を自分の意識に取り入れても、怠惰になったり、罪を正当化することなく、起きる出来事の全てを前向きに受け入れていくだけです。
現実世界の書き換えが起きる理由を私たちが知ることはできません。私たちは現実世界に真正面から向き合うことで、何も知らない、何もできないということを自覚していきます。そうして全ての観念を放棄することで、ようやく悟りの入り口が見えてくるのです。
それでは最終章で私たちが目指す境地、さらに今の人生でやるべきことについて述べたいと思います。
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