SOLA TODAY Vol.242
ボクがこのブログをアップしているのは、福井県へ向かう途中のサービスエリアのはず。今日は早朝から、すでに散ったであろう桜のお花見に向かっている。それでも年に1度は行きたいと思う場所に向かっている。
だけどそんな1日でも仕事はする。最低でも丸1年は仕事を毎日すると決めたからね。出かける前の早朝か、眠る前に仕事をするだろう。このブログを下書きしているのは日曜日なので、どちらになっているかは神のみぞ知るということ。
ボクのようなレベルの物書きでも、ブログは朝と夕方で合わせて3000字ほど。そして小説を書いているときは、最低でも2000は文字を打ち込んでいる。
では世界的なベストセラー作家は、1日でどれくらい書いているのだろう? 面白い記事があった。
J.K.ローリングが書けるのは1日約500文字「文章とは書き手が苦労して書けば書くほど、読み手はラクに理解できる」
『ハリーポッター』シリーズを書いたローリングさんは、1日に書く量は500〜1000文字程度。スティーブン・キングは1日2000文字をノルマにしている。
意外に少ないよね? きっとそう思う人は多いだろう。
ところが彼らトップクラスの作家は、これだけの文字数を書くのに、考えられないほど大量の情報をインプットしている。昨日までスティーブン・キングのエッセイを読んでいたけれど、彼の読書量の多さは半端じゃない。
この記事にも出ているけれど、村上龍さんが『半島を出よ』という作品を書いたとき、10年の構想期間中に200冊以上の本を読み、大量のインタビューを行ったうえで執筆している。
司馬遼太郎さんが『竜馬がゆく』を書いたときは、トラック1台分の本や資料を買い込んだので、その当時の古本屋さんから関連資料がなくなった、というのは有名な話。
百田尚樹さんも、100のインプットに対して3出せたらいいほうだ、と何かの本で書かれていた。つまりローリングさんが500文字を書くにあたって、大量の情報をインプットするだけでなく、それをほとんど捨てているということ。
捨てたからといって、無駄になっているわけじゃない。それがないと書けないだけ。そのことは実感としてよくわかる。
そう考えると小説を書くという行為は、とんでもないエネルギーを消費していることになる。よほど好きじゃないとできない。
こういう記事を読むと、モチベーションがマックスになる。断捨離好きのボクには、めちゃ萌える。
いつか捨てるとわかっている情報を、貪欲に取り入れること。それは目に見えない宝物を積み立てることだと思う。そしてこれは物書きだけの特別なことではない。
どんな仕事であっても、同じことが言えるのじゃないかな? 使い物にならないような情報が、ある日とんでもない光明をもたらしてくれるかもしれない。だけど意識しなければ、それらの情報はただ自分の前を通り過ぎていくだけ。
常にアンテナを張って、目の前の情報を意識的に取り入れていくべきだと思う。そしてどんどん捨てていけばいい。でもそれは捨てているように見えるだけで、新しい情報が入るスペースを空けているだけ。
人間の意識は無限大の広さを持っているから、一度でも意識的に認知した情報は必要なときに取り出せる。そう信じられる人にはね!
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
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