これこそエンタメの極致!
観る人をとにかく楽しませるのが、エンタメに求められること。だからディテールやリアリティを超越する楽しさを提供できたら、その作品はエンタメとしての役目を果たしたことになる。
まさにそんなエンタメの極致に達した映画を観た。あまりにゴージャスすぎて、2時間足らずの時間が物足りなく感じたほど。
『オーシャンズ8』という2018年のアメリカ映画。オーシャンズシリーズの女性版で、ボクはこの映画がずっと気になっていた。サンドラ・ブロックが主演していて、ケイト・ブランシェット、ヘレナ・ボナム=カーター、そしてアン・ハサウェイという共演者のラインナップを見るだけでワクワクが止まらない。
本当は日本語字幕のノーカット版を観たかったけれど、地上波初放送を見つけて録画。いずれはきちんと観るとして、とにかく我慢できずに吹き替えで観た。いやぁ、マジで面白かった。出演者のギャラを想像したら多額で失神しそうだけれど、それだけのものを提供している内容だった。
これまでのオーシャンズといえば、ジョージ・クルーニーが演じるダニー・オーシャンが主人公で、数々の難関を乗り越えて泥棒をやり遂げる。相手を騙す仕掛けとテクニックが最高で、最初の『オーシャンズ11』なんて何度もくり返して観ている。
ところがこの映画ではダニー・オーシャンが死んだことになっている。そして主役は刑務所から出てきたばかりの、デビー・オーシャンというダニーの妹。そのデビーをサンドラ・ブロックが演じている。
新しい作品なのでネタバレはしないのでご安心を。とにかくカルティエが美術館の金庫に保管している、1億5千万ドルもするネックレスの盗むという物語。その作戦がちょっと変わっていて、メチャ笑える。
デビーとコンビを組むのは、ルーというケイト・ブランシェットが演じる女性。二人は仲間を集め、綿密に組んだ計画を実行する。とにかくお腹を抱えて笑わせてくれたのが、落ち目のデザイナーを演じたヘレナ・ボナム=カーターの演技。『ハリー・ポッター』のときのベラトリックスを演じた彼女の姿を思い出せないくらい笑った。
そしてもうひとりメチャ笑わせてくれたのがアン・ハサウェイ。清楚な役が得意な彼女が、イケすかないセレブ役を演じていて最高だった。そして終盤近くで彼女が豹変するのも見どころだよwww
パーティーのシーンで、本人役のセレブが登場するのも楽しかった。ほんとゴージャス。ボクが一番受けたのは、ヴォーグの編集長をしている本物のアナ・ウインターが、アン・ハサウェイと顔を合わせるシーン。これってリアルな『プラダを着た悪魔』やんか〜〜!
それからボクのお気に入りは、ナインボールという名のハッカー役を演じたリアーナ。ハッカーとしての腕も凄いけれど、パーティーに紛れ込むと一気にセレブ感が増す。歌手としてのイメージのほうが強いけれど、女優としても才能豊かなのを感じた。
とにかく文句なく面白い。基本的に『オーシャンズ11』のパターンを踏襲しているけれど、あえてその線を狙ったんだと思う。そして宝石を盗むだけでなく、デビーの個人的な復讐もからめてあるのもいい。ぜひともこのメンバーで続編を観たいなぁ。
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