今日の言葉 8月27日
『不満には答えがない』
何に対して私たちは不満を抱いているのでしょうか? 間違いなくあるがままに対してです。そのあるがままというのは社会秩序であるかもしれませんし、関係であるかもしれません。あるいは自分たちのあるがままの姿、つまり自分たちの本質的な姿、すなわち醜さですとか、取りとめのない思考、野心、欲求不満、数限りない恐怖などであるかもしれません。
こういったことがあるがままの私たちの姿なのです。そこから離れることによって、私たちの不平不満に答えが見つかるだろうと考えています。ですから私たちは常にあるがままを変えるための方法、手段を探し求めているのです。
しかしこれはとてつもなく難しいことです。私たちの精神はあるがままを検証することに決して満足したり、甘んじたりしないからです。精神は常にあるがままを他の何がしかに変容させたがっており、すわわちそれが非難、正当化、比較という一連のプロセスであるのです。
自分の精神をよく観察してみれば、精神があるがままに面と向かい合うと、すぐにそれを咎めたり、「あるべき姿」と比較したり、正当化したり等して、あるがままを追い払い、混乱や苦痛、苦悩を招く事柄を退けていることがお分かりになるでしょう。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜