今日の言葉 10月12日
『知覚からエネルギーが生まれる』
間違いなく、問題なのは精神をすっかり自由にすることで、そうすると、精神は何の境界も限界もない気づきの状態にあります。では精神はどのようにして、このような状態を発見したらいいのでしょうか? どうやって自由に辿り着いたらいいのでしょうか?
注意して目を光らせていれば、お分かりになるように、自由の範囲は日ごと狭まりつつあります。政治家たち、指導者たち、聖職者たち、それから自分が読んでいる新聞や本、自分が得た知識、自分がしがみついている信条、こういったもの全てが、自由の範囲をどんどん狭めているのです。
このプロセスの進行に気がつくならば、魂の偏狭さ、増大する精神の隷属的境遇を実際に知覚するならば、あなたは知覚からエネルギーが生じることに気がつくでしょう。そして狭量な精神、世間体にこだわる精神、寺院に赴く精神、恐れる精神などを打ち砕いてくれるのは、この知覚から生じたエネルギーなのです。ですから知覚とは真理に至る道なのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜