SOLA TODAY Vol.97
詐欺というのはいつの時代にもあります。現代社会ではネットを通じた詐欺が主流で、LINEやTwitterのアカウントを乗っ取るという事例が頻発しています。そこから友人を装ってプリペイドカード等を購入させる詐欺に発展して、収入を得るというパターンですね。
恥ずかしながらわたしも、一度だけTwitterのフィッシングに引っかかったことがあります。フォローしてもらっている関東在住の友人から、TwitterにDMが届きました。「あなたを誹謗中傷している人がいる。詳しくはここを見てください」という内容です。
その文章は英語でした。その段階で疑うべきなのですが、内容が内容ですから、中傷している人間に知られないようあえて英語で送ってきたのでは、と勝手な解釈をしてしまいました。指定されたリンク先はTwitterのIDとパスワードを入れる仕様になっています。
そこでも「あぁ、誰にも見られないようにしてくれたんだ」と好意的な解釈をしてしまいました。もうこの時点でアウトですね(笑)
直後にわたし名義のツイートがタイムラインに流れて、ようやくアカウントが乗っ取られたことがわかりました。すぐにログインしたパスワードを変更しましたから問題ありませんでしたが、もう少しで他のフォロワーの方に迷惑をかけてしまうところでした。
同様の詐欺は多発していて、さらに手口が巧妙化しています。数日前もこんな記事が出ていました。
LINEの「乗っ取り」被害に遭った人がその手口を詳細に公開 「しまったと思った瞬間アカウントが凍結された」
よく考えたなぁ、と感心してしまう手口でした。ある人物のLINEを乗っ取れば、その友人たちを知ることができます。そうして見つけたターゲットに対して、LINEではなくFacebookのメッセンジャーで連絡してきます。
「私のLINEが凍結されているから、コンタクトリストの中の何名の友達の携帯検証で凍結しないといけない。電話番号を教えてくれる?」というものだったそうです。
変な文章ですよね。この記事でも書かれていますが、「凍結しないといけない」は、凍結解除しないといけない。「携帯検証」は、携帯認証の間違いです。この時点で外国人だと疑うべきなのです。
ところが被害者の友人が乗っ取られたのはちょっと前のことだったらしく、その友人が数時間前にFacebookで記事を投稿しているのを読んでいます。だから疑いませんでした。その友人はたまにおどけた文章を書いてくるそうで、この変な文章もそうしたものだと勝手に解釈してしまったそうです。
電話番号を教えると、犯人はそれでLINEにアクセスします。そこで4桁の認証番号が被害者に送られてきますよね? それを教えてくれ、と連絡が入ります。友人の凍結解除のためだと思い、その4桁の数字を教えた時点でアウト!
途中で詐欺だと気付いてパスワードを変更しようとしましたが、自分のLINEアカウントが凍結されていました。犯人は乗っ取った直後にパスワードを変えられないよう、規定回数以上の申請をLINEにすることでアカウントを凍結させてしまいました。
手の込んだ詐欺ですね。タイミングによっては騙されてしまう人が多いと思います。この被害者が被害にあって次のように述べています。
「これはおそらくいろいろな詐欺に引っ掛かる際に起こっている事で、1つ2つ疑惑の壁をスルーしてしまうと人間は勝手に良いように解釈し始めちゃう」
まさにそのとおりだと思います。わたしも騙された時、最初の疑惑の壁をスルーしたので、その後は勝手に解釈していました。これは「オレオレ詐欺」の被害者にも共通する心理状態でしょう。
普通なら騙されることはない人でも、その時の状況によっては注意が必要です。この犯人の場合、変な日本語を使うことでバレている可能性があります。でも最近の翻訳ソフトは進化していますから、これから先はネイティブな日本語が使用されるかもしれません。
とにかくIDやパスワードを入力する際、その相手先を慎重に意識する必要がありますね。例え家族や友人であっても、一度ゆっくりと考え直す心の余裕が必要だと感じた記事でした。
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