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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.367

社会人になったら、こんな言葉を聞かされることがあると思う。

 

「自分の給料の3倍は稼げ」という内容のもの。これが5倍になることもあれば、少なくとも自分の給料分は稼げ、と言われる場合もあるだろう。

 

どちらにしても、自分が受け取っている給料以上の付加価値が必要だということ。それは常識としてわかる。そしてそうした意識を持つことは、社会人にとってとても大切なことだと思う。

 

だけど問題になるのは、業種によってその基準が大きくちがうということ。そのことがわかりやすく書かれた記事がある。

 

年収の25倍でも不十分「営業マン」の過酷

 

このタイトルを見れば一目瞭然だろう。場合によっては、営業職の人間が年収の25倍の契約を取ってきても、まだ不十分な場合も考えられる。この記事のままを書くと複雑になるので、簡単に書いてみよう。かなりアバウトなものだけど、想像はしてもらえると思う。

 

例えばある商社の営業マンが年間で1億円の売上を計上したとする。だけど仕入れや外注費等の変動費、家賃やロイヤリティのような固定費、そして総売上に対するこの1億円の人件費を割り振ったものを加算して、それらが9800万円になったとしよう。

 

もしこの営業マンの年収が300万円だとすると、すでに彼は会社に100万円の損失をもたらしていることになる。ここで注意するべきは、会社が何で収入を得ているかによって、売上高に対してかかる経費がまったくちがうということ。

 

アイデアを商品にしている会社があるとする。その会社の社員が、年間で3000万円のアイデアを売ったとしよう。そのアイデアにかかる経費は、先ほどのような物を仕入れて売る商社とちがって、かなりコストが抑えられる。

 

資料を集めたり、自宅に戻ってもアイデアを練っていたりと、ちがう意味でのエネルギーは必要となる。だけど経理的な面で言えば、そのほとんどが人件費だと言ってもいい。

 

少しはジャンルはちがうけれど、ボクが税理士事務所で働いているとき、トンネルの設計だけに特化している会社があった。施工に対して立会い等の出張費が支出されることはあったけれど、驚くほどの利益率の高さだった。

 

だから先ほどの 3000万円の売上で、1000万円くらいの利益をもたらすことが可能な業種もある。この社員の年収が500万円ならば、彼は給料以上の働きを十分にしていることになる。

 

ボクが書いている小説なんかも利益率の高さはピカイチ。パソコンなんてあっという間に償却してしまうし、資料のために本を購入したところで大した金額にならない。よほど珍しい外国に行って取材が必要ならば大きな経費となるだろうけれど、日本が舞台ならそんな必要もない。

 

ましてやボクのように夢の世界が舞台になっていたら、取材費用の計上は完全に無理だよね。小説を書くための資料はネットで手に入る。要するに印税のほとんとが利益と言っても過言じゃない。問題なのは、そう簡単に売れない、ということだけだよね〜!

 

とにかく何が言いたいかというと、どんな職場であっても、自分がどれだけ稼がないと利益にならないかを知っておくべきだということ。営業職とちがって事務職等の付加価値はわかりづらいけれど、会社全体としてどれだけの売上がないと自分の給料が保証されないかを自覚するべきだと思う。

 

ほんの少しでもそういう意識を持つことで、仕事に対するモチベーションが変わってくるはず。そしてこの会社ヤバイかも、というサインもいち早く知ることができる。経営意識を持つことは、労働者の立場でも有意義だと感じる記事だった。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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