SOLA TODAY Vol.520
季節外れの話題だけれど、夏にそなえて参考になる記事を読んだ。
夏になると登場するのが虫たち。我が家は基本的に虫を殺さない主義で、もし見つけたら捕獲して、家の外に出てもらう。だけど唯一、例外になる虫がいる。
それは蚊。蚊には申し訳ないけれど、あのプ〜ンという不快な羽音が聞こえたら、即座にあの世へ行ってもらう。殺虫剤が大嫌いなので、必死になって追いかけ回すことになる。
でもその方法が、実は蚊をよけるのに効果的らしい。
蚊に学習能力があることが、初めて判明したという記事。
蚊というのは、匂いで人間に近づいてくる。きっと人間は、美味しそうな匂いがしているんだろう。
ところがその人間が自分のことを叩き潰そうとすると、危機一髪の恐怖体験と匂いがリンクすることで、その匂いをする人間を刺そうとしない。
アメリカのワシントン大学の神経生態学者であるリッフェル氏が、蚊を使った実験を行った。人間の匂いを充満させたなかに置いた蚊に対して、パチンと叩いたときと同じような振動を与えた。するとその経験を学習した蚊は、その人間の匂いを避けるようになる。
ほぼ24時間はその効果が持続するらしい。だから防虫スプレーと同程度の効果が認められる。これは朗報だよね。
リッフェル氏によると、「蚊は、刺されるのを防ぐのがうまい人とそうでない人を学習できます。もしその仕組みがわかって、逆手にとることができれば、もっと効率よく蚊を追い払えるようになるでしょう」とのこと。
だから蚊を見つけたら、こちらの匂いを記憶させるような追い方をしなくてはいけない。できる限り至近距離から狙いを定め、一発必中の覚悟で叩かなくてはいけない。もし逃したとしても、ボクの匂いを記憶させることができるかも。
ただしすべての蚊に、この能力があるのではないらしい。ネッタイシマカという蚊は学習能力があるけれど、別の蚊にはその様子が見られない。だけどネッタイシマカは、黄熱病、デング熱、ジカ熱を媒介する蚊なので、貴重な実験結果だと思う。
まだ真冬で、外は雪が降っている。蚊の季節はまだまだ先だけれど、この実験結果を覚えておこう。だけどボクは性格的に、蚊を殺さないと眠れないんだよね。結局は、必死になって追い回すことになるんだろうなぁ。
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