自殺願望のあるコンピュータ
非常に強い台風20号が近畿に近づいている。午後4時過ぎには、ボクが暮らす神戸市灘区に避難準備情報が出た。
ところがツイートにも書いたけれど、雨がまったく降っていない。大阪方面は青空が見えていて、とても大雨が降るように思えない。暴風警報は出ているけれど、ようやく大雨注意報が出ただけ。
でもこういう天気のほうが、かえってヤバいような気がする。あっという間に大雨が降り、気がついたら避難できないということもあるだろう。先ほどから役所の車が避難に関するアナウンスを流しながら走っている。大雨で土砂崩れになった地域もあるので、雨が降る前に避難したほうがいいと思う。
我が家は準備万端。そもそも物が少ないので、バルコニーなんか2分もあれば空っぽにできる。雨が振り出したら、窓を閉めて終わりかな。ただ辛いのは、今日も神戸は猛暑日だったということ。雨が降り出すと窓を開けられないので、今夜は寝苦しいだろうなぁ。
まぁどうせ風の音がうるさくて眠れないだろうから、あきらめるしかない。今日は早めに夕食とお風呂を済ませて、台風をやり過ごすとするか。雨は降って欲しいけれど、大きな被害が出ないように願っている。
さて、長い冒険の旅も中盤に入って来た。
『ダーク・タワーⅢ 荒地』下巻 スティーブン・キング著という本を読了した。
全部で7巻もある大長編ファンタジーで、ようやくこれで第3巻が終了。過去の感想については、『今度はパラレルワールドかいな!』という前回の記事を参照してもらえば内容がわかると思う。
現代のニューヨークから異世界にやって来たジェイクという少年を仲間に加えた一行。ガンスリガーことローランド、エディ、スザンナ、そしてジェイク。4人は直感に導かれて『暗黒の塔』を目指す。
このチームに新しい仲間が加わる。犬のような異世界の動物で、ジェイクになついている。とても知能が高く、人間の口真似をする。ジェイクが「おい!」と呼びかけると、「オイ!』と答える。それでオイという名前になった。これがめちゃ可愛くて、下巻の後半で大活躍する。
舞台はニューヨークが変異した街。想像できるのはニューヨークの遠い未来なんだけれど、異世界なのでパラレルワールドとも言える。そこに列車が隠されていて、それに乗車しないと『暗黒の塔』に至るための荒地を抜けることができない。
『ブレイン』という名の列車はコンピュータ制御されていて、人間のように意思を持っている。恐ろしいのは、その街の住人を一瞬で殺戮することのできる化学兵器もコントロールしていて、いつでも起爆することができること。
困ったことにこのコンピュータは自殺願望を持っている。様々な出来事があってローランドたちは列車に乗り込むことができたけれど、化学兵器を使用して街の住人を虐殺してから列車を走らせる。
そしてローランドたちを目的地まで連れて行くように見せかけながら、実は脱線して彼らを自殺に巻き込むつもりだった。とにかく魔物のような恐ろしい機械で、質問の答えを間違うだけで殺されてしまう。
ようやく列車に乗り込んだけれど、ローランドたちは無事に目的地に着くことができるのか? なんと第3巻はここで終わっている。
えぇ、それはないやろう。どうなんねん。
でも大丈夫。すでに第4巻を図書館で借りてゲットしている。今度は上・中・下の3つに分冊されている。今の本を読み終えたら、すぐに第4巻に取りかかるつもり。
とにかくこのダークタワーシリーズは、恐ろしいほどの中毒性がある。一度でもこの世界に踏み込めば、読まずにいられない。トールキンの『指輪物語』と同じく、物語が読む人間を選別しているように感じる。それゆえ、扉を開けてしまった人は逃げられなくなる。あなたもお仲間になりませんか?
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
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