SOLA TODAY Vol.871
ボクがかつて勤めていた職場は、ほぼすべてブラックだと言っていい。
税理士事務所は徹夜になろうと残業手当はなし。学習塾の営業は歩合制なので、契約が取れないと生活できない。ある事務所では残業がほぼゼロだったけれど、1年に1度40日間という連続勤務があった。もちろん代休なんてない。
印刷会社では意味のない残業ばかりで、事務所の留守番で午前1時くらいまで拘束されることが度々。事務職に残業手当がつくようになったのは、ボクが財務を担当してからというブラック状態だった。まぁ中小企業なんてこんなものだと思っていたから、いまほどブラックを意識することはなかった。
だけど世界に名だたる大企業でも、ブラックが皆無ではないらしい。
シリコンバレーの光と影、アップルの「ブラック社屋」で働く従業員
その企業はタイトルにあるようにApple。ボクは6年ほど前からWindowsとAndroidに決別して、パソコンもスマホもApple製品を使っている。Apple本社の写真を見たことがあるけれど、カフェやフィットネスジムがある夢のような社屋だった。
ところがその本社から10キロメートルほど離れた場所に、契約社員ばかりを集めている建物があるらしい。Appleのマップ事業に携わっている社屋で、表向きには別会社的な扱いになっている。
契約はほぼ1年単位で、いつクビになるかわからない。本社のカフェに比べて自販機の商品は補充されることなく、劣悪な環境で契約前に退職する社員が多いとのこと。それでも入社時にAppleの正社員になれるかも、と匂わされていたことで必死で働いている人もいるらしい。
だけどここのところAppleの業績は下落気味。今年の1月には業績見込の悪化から『アップルショック』で世界的に株価が暴落した。こうなるとこの契約社員たちはいつ解雇されるかわからない。正社員になるなんて考えれらない状態だろう。
それでも以前はAppleを通じて採用された、と履歴書に書くことが許されていた。転職の際のアピールポイントになるからだろう。ところがいまは履歴書にAppleの名前を書くことは厳禁となっている。秘密保持契約を結んでいるので、守らざるを得ないそう。
まぁこれが現実だということだろうね。どんな人間にもダークな部分があるのと同じで、世界的に注目されている企業であっても、ブラックな部分が存在するということだと思う。どうしようもないんだろうなぁ、と感じた記事だった。
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