世界的に『脱中国』が加速中
国産のマスクが欲しかったけれど、シャープのマスクは680万人以上の人が申し込んでも、週あたりに当選するのはたったの6万人。我が家はマスクの在庫が底をついたので、仕方なく中国製のマスクを買った。幸いなのは連休明けから値段が暴落していること。
このマスク問題の大きな要因は、日本で販売されているマスクの8割近くが中国の輸入に頼っていたこと。ウイルス騒動が起きたことで中国政府はマスクの輸出に制限をかけ、かつ中国資本を背景にした転売ヤーがマスクを大量に買い占めたことで世界的なマスク不足になった。
でもこのマスク問題は、ある意味世界の流れを変えるきっかけになるかもしれない。先ほどのシャープのマスクが象徴しているように、中国製のマスクを避けている人が相当数存在している。マスクを通じて、中国依存の経済構造に気づいたからだろう。
日本政府も『脱中国』を推進するために補正予算を組んでいる。2400億円の予算を計上して、生産拠点を中国から日本へUターンした企業、あるいは他の東南アジアなどの第三国へ移転する企業の支援に使うことを決めている。
アイリスオーヤマもマスクを製造しているが、中国で生産していたマスクを6月からは宮城県の工場で一貫生産することを発表している。マスクの材料もすべて国内生産するので、以前に比べて2週間も早く店頭にマスクを並べることができるとのこと。
そして昨日はこんなニュースが飛び込んできた。
AppleがiPhone生産拠点の20%を中国からインドへ移すとの報道
iPhoneのほとんどが中国の工場で生産されていることは知られている。そのうちの20パーセントをインドに移すことをAppleが表明した。インドもそうしたIT企業誘致を進める政策をとっているので、この発表を歓迎している。
といってもインド国内で販売するためではなく、日本等のiPhone利用者が多い国への輸出に対応するため。おそらくこの傾向は、中国に生産拠点を置いている他の企業にも拡散していくと思う。世界的に『脱中国』が加速するだろう。
ヨーロッパ諸国やアメリカでは、新型コロナウイルス情報を隠蔽して世界に拡散させたとして、本気になって賠償請求をしている。ウイルスの発症が武漢の研究所であるという証拠があるとまで言っている。
事実はまだ不透明だけれど、共産党一党支配の中国がすべてをオープンにしているとは考えられない。悪意があったかどうかは別にして、重大な情報を隠していた可能性は高い。WHOに武漢の被害を報告する以前に、中国政府の主導によりマスクの買い占めを画策していたことも確認されている。
オーストラリアもウイルスの発祥源を明らかにするため、中国に調査団を派遣することを求めた。ところが昨日になって、中国政府はオーストラリア牛肉の輸入を停止している。検査によって不良品が見つかったという理由だけれど、おそらく政治的な判断だろう。
中国政府はこうした陰湿な隠蔽体質を払拭しない限り、中国包囲網は止められないと思う。それほど欧米の人たちは怒っている。何万人という国民が命を落としたんだからね。
ただ心配なのは、ドイツナチスの二の舞にならないかということ。第一次世界大戦の賠償金がドイツを追い詰めてナチスを台頭させた。中国を同じように追い詰めると、中国政府がとんでもない行動に出るかもしれない。より安全な距離を保ちつつ、『脱中国』を進めていくべきなのかもしれないね。
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