脅威はコロナだけじゃない
いまはWHOの年次総会が開催中で、新型コロナウイルス対策が世界的な規模で話し合われている。アメリカでは死者が9万人を超え、世界全体では30万人が命を落としている。少ないとはいえ、日本だって800人近い人が亡くなっている。
このウイルスだけでも大変なのに、実はとんでもないものが新たな脅威として警戒されている。今年の2月に第一波が来て、アフリカでは緊急事態宣言が出た。そして5月になって第二波が猛威をふるおうとしている。
その脅威とはバッタ。
アフリカから迫るバッタ巨大群の第二波――食糧危機は加速するか
アフリカでは定期的にバッタが大発生するそう。サバクトビバッタという名前で、大量で移動しながら農作物を食い荒らす。今年の2月に大発生したときには、1平方キロメートルにおさまるサイズの群でも約4000万匹がおり、これだけで人間の3万5000人とほぼ同量の食糧を食べるらしい。
これは25年に一度というレベルの大発生らしく、エチオピア、ソマリア、ケニアでは緊急事態が宣言された。コロナと同時期だけに、人間は呪われているのではと思ってしまう。
ところが第二波の大発生が起きている。これがシャレにならない。2月の大発生の20倍に相当するとのこと。リンク先の記事の動画を見たけれど、あまりに凄すぎて恐ろしいという感情さえ出てこない。映画の『エクソシスト』の続編を思い出した。悪魔のなせる業としかいえない。
この第二波に襲われた地域では、100万人以上が食糧危機におちいっている。周辺国を含めると2000万人になるそう。この第二波のバッタがアフリカからアジアへ移動中。パキスタンではかなりの被害が出ている。
このまま6月になればインドは雨季になる。このバッタは降雨量が多いと大発生するらしい。だからパキスタンからインドに移動して、とてつもない被害をもたらす可能性がある。それゆえ国連が『最高度の警戒』を各国に促している。
新型コロナの影響で国境が閉鎖され、物流が停滞している。だから国によっては深刻な食糧危機になっている。そのうえバッタが襲来したら、その地域の食糧供給は破綻するだろう。そしてその影響は世界の食料事情にまで及ぶと思う。
中国が全力あげてパキスタンを援助しているらしい。国境を接しているので必死なのだろう。人類はウイルスだけでなく、バッタとも戦わなくてはいけない。なぜ今年なんだろう? マジでキツいよね。
もし100年前に本当の予言者がいたとして、ウイルスとバッタのニュース映像を透視したら気絶するかも。そして人類は滅亡する、と予言するような気がする。ピンポイントの映像だけ集めたら、まさにアルマゲドンだもんね。
まさか2020年がこんな年になるとは。もうこのあたりでストップして欲しい。地震国であり台風シーズンを迎える日本人は、ボクも含めて本気でそう思っているだろう。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする