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高羽そらさんインタビュー

科学が証明する歴史の真実

人間が書いた文章が真実だとは限らない。特に権力者が命じて編纂した歴史書は、支配者の都合のいいように事実を捻じ曲げているのが普通だと考えるべき。そうなってくると、後世の人たちはその文章を鵜呑みにできない。

 

そこで登場するのが科学的なアプローチ。日本の歴史において謎が多いとされる本能寺の変。基本的に明智光秀の謀反というのが正論だけれど、それ以外に様々な新説が飛び交っている。フィクションっぽいけれどボクが好きなのは光秀冤罪説。

 

光秀がある情報を受けて、謀反ではなく信長を助けるために本能寺に向かったという説。到着したときにはすでに信長は討ち死にしていて、本能寺を取り巻いているのは桔梗紋だったという悲劇。つまり光秀になりすました武将が、彼を謀反人にしてしまったというもの。それで戦わざるを得なくなった。

 

黒幕として考えられている筆頭は羽柴秀吉。もしくは徳川家康という説もある。これはかなり極端な説だけれど、少なくとも秀吉は、本能寺の変が起きることを事前に知っていたという説はかなり有力。黒幕はどうかは別として。そのことを検証した記事が面白かった。

 

豊臣秀吉「本能寺の変を事前に知っていた」説は、やはり正しかった…!

 

書籍の宣伝なんだけれど、なかなか面白く読めた。本能寺の変で秀吉が光秀に勝利したのは、伝説となっている『中国大返し』という神業があったから。信長の死を知って6月5日に備中高松(岡山県岡山市)を2万人の兵を連れて出た。その前に戦っていた毛利輝元を和睦をしている。

 

そして6月13日には合戦の場である山崎に到着した。これがどれほどの神業かを現代人が検証している。記事から抜粋してみよう。

 

『兵士の体重を、旧帝国陸軍の兵士の平均体重52kgと仮定し、1日の行軍時間を8時間、携行品は鎧・鉄砲・刀・長槍など約30kgの重量があったとして、運動強度を数値化したメッツ値をもとに計算し、この行軍では、兵士の1日あたりの消費エネルギーは約3700kcalに達していたと見積もったのである。これは、東日本大震災で救助活動にあたった警察官や自衛隊員の1日あたりの消費エネルギーに匹敵するという』

 

この計算によると、兵士一人当たり1日に20個のおにぎりが必要。兵士数を実情に合わせて半分にしても、20万個のおにぎりが必要となる。結論からすれば、事前に準備をしていないと絶対に無理とのこと。それでも山崎に到着した時点で、とてもじゃないけれど兵士は戦えるような体力ではないそう。

 

秀吉はそのことも想定していたようで、要するに自分が戻ってきたという宣伝ができれば光秀に勝てると考えていた。実際に光秀を追い詰めたのは、摂津高槻城主の高山右近や、摂津茨木城主の中川清秀たちだったから。秀吉が戻ってきたことで、彼らは味方につくことを決めている。

 

それよりすごいのは、秀吉が毛利攻めの前に毛利方のほとんどの武将を味方につけていたということ。秀吉との和睦交渉に立ち会った毛利方の武将が、記録を残していたらしい。交渉にあたった安国寺恵瓊は、秀吉にその証文も見せられて愕然としていたと記している。

 

さらに毛利輝元が長宗我部元親と組み、信長に追いやられた足利義昭とつながっていたことも指摘。当然ながら長宗我部と親しく、義昭の家来であった光秀も関わっている。そうした信長包囲網ができていたことを、秀吉は事前に知っていたらしい。それであわてた恵瓊は、毛利輝元に秀吉との和睦を勧めたとのこと。

 

つまり秀吉はすべてを知っていたうえで、事前に準備をしていたことになる。信長に中国地方の制覇を命じられていたのに、事前に相手方の武将を味方につけていた。もし信長が知ったら激怒するだろう。こうなってくると、本能寺の変に関してますます秀吉が怪しいよなぁ

 

妄想は尽きないけれど、本能寺の変を秀吉が事前に知っていたことは、ほぼ間違いないらしい。人間の心のなかまではわからなくとも、科学的なアプローチをすることで、伝えられている事実と違うものが見えてくるのかもしれない。やっぱり歴史って面白いよなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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