日本人らしい素敵な話
昨日は夜と昼の長さが同じ春分の日。つまり今日からは少しずつ昼の時間が夜よりも長くなってくる。ということでいよいよ野球の季節。
ボクが子供の頃から大ファンの阪神タイガースは、昨年にリーグ優勝と日本一を達成した。まさかそれで燃え尽きたとは思わないけれど、今年のオープン戦は大変なことになっている。それでも戦力が落ちたわけではないので、シーズンに入れば昨年のように楽しませてもらえるだろう。
そんなタイガースに追い風が吹いている。まさに日本人らしい話題。
「カーネル人形」を供養 1985年道頓堀川で不明 24年後“生還”
「カーネル・サンダースの呪い」という言葉を知っているだろうか? ボクが物心ついてから初めてタイガースがリーグ優勝をして、昨年と同じように日本一になったのが1985年。その当時で21年ぶりの優勝だったから、ボクにすれば生まれて初めてのようなもの。だからその熱狂の渦のど真ん中にいた。
その熱狂で犠牲になったのがケンタッキーのカーネル・サンダーズ人形。風貌が当時の4番バッターのバース選手に似ていることで、胴上げされて道頓堀川に投げ込まれた。その後、2009年までカーネル人形は見つかっていない。その出来事以来タイガースの低迷が続いたので、「カーネル・サンダーズの呪い」と言われてきた。
まぁ、一度頂点を極めてしまうと、なかなか継続するのは難しい。1986年以降のタイガースの低迷は、選手の世代交代を含めて様々なことがチグハグになった結果。実際に呪いの影響があったわけじゃない。でも日本人には御霊信仰というものがある。祟りを恐れるという民族性。
古くは菅原道真がそうだし、崇徳上皇の祟りも有名。それゆえ御霊を鎮めるために神社が創建されたり、供養が行われてきた。さらに日本人にはアニミズム信仰というものが根付いていて、全てのものに魂が宿り、神であるという思想がある。
だから「カーネル・サンダーズの呪い」が生まれたのは当然。この人形に魂が宿っていると考えてしまうから。そうして2009年に回収されたカーネル人形を、なんと現在まで日本のケンタッキーが預かっていたそう。なんかちょっと嬉しい。
けれども保存状態が悪くなってきたことで、これ以上預かっておくのは難しい。かといって御霊信仰があるゆえ、廃棄処分というわけにはいかない。そこで今月の8日、大阪の住吉大社でカーネル人形の供養が行われたとのこと。人形供養を依頼することで、そのまま神社に奉納することになるんだと思う。
なんかいい話。日本人らしくて素敵だと思う。物を大切にするという日本人の心は、こうした行動に現れていると感じた。ということでカーネル人形も供養できたことだから、今年のタイガースも大丈夫だろう。きっと昨年のようにワクワクさせてくるはず。知らんけどwww
<お知らせ>
最新刊の『夢体脱』が全国の書店、並びみAmazon等のECサイトで販売中です。2012年に出版した『夢で会える 体外離脱入門』は、非物質世界の存在に『会う』ことがメインテーマでした。
でも『夢体脱』ではその出会いをどのようにして実生活に活かしていくかをテーマにしています。旧作を読んだ方にも新しい洞察が得られる内容になっています。是非ともよろしくお願いします。
Amazonでは単行本と同時に、Kindleの電子書籍でも購入していただけます。こちらからどうぞ。
ハート出版さんのサイトでも『夢体脱』の概要をご覧いただけます。こちらからどうぞ。
ブログの更新はFacebookページとX、並びにThreadsで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする