今日の言葉 2月17日
『思考プロセスを介さない行動』
観念とは知的活動のプロセス、考えるプロセスであり、考えることは、常に意識または無意識の反応です。考えることは言葉で表現するプロセスであり、それは記憶から生まれます。考えることは時間のプロセスなのです。ですから、行動が思考プロセスに基づいていると、そのような行動は必然的に条件づけられた、孤立したものにならざるを得ません。また観念同士は必ず対立し合い、観念によって観念が支配されざるを得なくなります。
行動が信念、観念、あるいは理想に基づいていると、その行動は当然のことながら、必ず孤立し、断片化します。思考とは時間のプロセス、打算のプロセス、自己投影のプロセス、信念や否定、非難や正当化のプロセスです。その思考のプロセスを介さずに行動することは可能でしょうか? 果たして観念なき行動はあり得るだろうか? この問いが私の心に浮かんだのですが、あなたの心にもきっと浮かんだことがあるに違いありません。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜