今日の言葉 2月21日
『観念なしに行動することは、愛をもってする行動の仕方である』
思考が起こると、それに続いて即座に観念が生じます。そして観念に従った行動は、ますます多くの混乱を生み出さざるを得ません。こうした全てを了解した上で、観念をはさまざに行動することは可能でしょうか? 可能です。もしも愛をもってすれば、愛は観念ではありません。感覚ではありません。記憶ではありません。愛は後まわしにされるべき感情でもなければ、自己防衛の手段でもありません。そして私たちは、観念の生成プロセス全体を理解した時に始めて、愛をもってする行動の仕方に目覚めることができるのです。
愛している時、観念は存在するでしょうか? この問いに対してすぐにイエス・ノーで答えようとせず、ただ見つめ、詳細に調べ、深く探究してみてください。と言うのも、私たちは他のあらゆる行動の仕方を試みてきましたが、にもかかわらず、惨めさを解消するための答えをまだ見出していないからです。
私たちは他のあらゆる行動の仕方を試みてきました。しかし観念に基づいた行動の仕方を知り、それを放棄する時にだけ、私たちは愛をもってする行動の仕方を知ることができるのです。そして、それこそが、するに値する唯一の行動なのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜