今日の言葉 12月9日
『宗教的精神は爆発する』
宗教的精神は、伝統として蓄積されてきた知識に依拠した権威であろうと、経験───実際のところ、それは伝統の延長、条件づけの延長であるのですが───に依拠した権威であろうと、権威という中枢からは機能しません。
宗教的精神は時間や即効性、社会パターン内での即時的改善という観点から物事を考えません。宗教的な精神は儀式を偏重する精神ではない、と私たちは以前話し合いました。それはいかなる教会にも、いかなるグループにも、いかなる思考パターンにも属しません。宗教的精神とは未知に踏み込んでいる精神です。
しかしジャンプしない限り、未知には届きません。じっくり計算して未知に入り込むことなどできないのです。宗教的精神は真に革新的な精神です。そして革新的な精神とは、過ぎ去りしものに対して反応することのない精神です。宗教的精神は実に爆発的であり、創造的なのです。
しかし創造的と言っても、一編の詩や装飾、建物や建築、音楽、詩歌といった諸々の分野において使われているような、一般的な意味で申しているのではありません。宗教的な精神は創造的状態の中にあるのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜