SOLA TODAY Vol.526
ボクが暮らしている神戸の六甲は、スーパーの激戦区。JR六甲道駅近辺では、徒歩10分以内の場所に10軒以上のスーパーが乱立している。それぞれに特徴があり、客層もちがう。競争はきびしいだろうけれど、それなりに生き残っているのですごい。
だけど全国的に見ると、閉店するスーパーが多いらしい。
スーパーが消えつつあるのは、地方とのこと。この記事によると、昨年の12月に山梨県で9店舗を抱えていたスーパーが破産して、パートを含む従業員180名全員を解雇している。
それは山梨に限ったことではなく、長崎、高知、大分、栃木、茨城等でも、資本力のない中堅スーパーが倒産しているらしい。そこそこ見込みのあるスーパーは、大手の傘下に吸収されている。ボクが以前通っていたスーパーは山陽地方の有名店だったけれど、今は名前が残っているだけで、実質的にはイオンになっている。
その理由は想像できると思うけれど、ネットの普及。スーパーが運営している宅配サービスを利用する人が増えたので、実店舗に足を向ける人が減った。高齢化社会になって、重い荷物を持つのが辛い。だけどそこそこネットを使える人たちが定年を迎えているので、生協等の宅配業務が業績を伸ばしている。
Amazonだって生鮮品の宅配を始めているし、我が家もスーパーの配達サービスを利用することが増えた。地方にある移動販売の店舗も、採算が合わないので消えていく一方らしい。
コンビニなども同じ理由で利用客が減っていて、今やセブンイレブン一人勝ちの様相を見せている。そういえばJR六甲道駅近くのローソンが、最近になって閉店している。
この記事にもあるけれど、もはや買い物はレジャーでなくなりつつあるのかもしれない。家族そろって休日にスーパーで買い物をするという絵面が、少しずつ消えているんだろうね。それと並行して無人店舗も増えつつあるので、実店舗はこれから大きな選択を迫られることになるだろう。
先日Twitterで見たけれど、東京の恵比寿にあるTSUTAYAが閉店するらしい。DVDのレンタルというものが陳腐化している証拠だろう。ボクが通っているTSUTAYAもやる気を感じないし、品揃えも悪くなっている。Netflixの会員が増えるのは当然だろうね。
スーパーが完全になくなることはないと思う。ボクのように実際に商品を見て買いたいと考えている人が、一定数は必ず存在するから。だけど従来のままの店舗経営を続けていると、顧客に見放されてしまうだろうね。実店舗をかまえることが、本当にきびしい時代になってきたと思う。
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