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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.857

幕末に黒船がやってきたように、これまでのシステムを大きく変える変革は外圧によって励起されることが多い。

 

まさに現代の黒船と言っていいAmazonが、出版界をひっくり返そうとしている。

 

アマゾン書籍買い切り方式へ 年内に試行、値下げ販売も検討

 

いいね! ボクは大賛成。いつかこうなると予測していたから、少し遅かったなと感じるくらい。

 

日本の書籍販売は再販制度というものが幅を利かせているので、出版社、取次、そして書店という流れが固定化していた。ボクが印刷会社で働いていたとき、製本できた本を納品するのは出版社でも書店でもなく、取次会社の倉庫だった。

 

書店は取次会社が納品してくる本を並べる。ある意味送りつけてくるようなもので、そのまま商品を並べるという感覚。客の注文に応じて取り寄せは可能だけれど、取次ラインに乗っていない書籍は時間がかかる。だけどそれは書店を守るためでもあった。

 

売れない本は取次を通じて出版社へ返品できる。つまり売れた分だけ支払いをすればいいので、安定した収益を見込める。だから昔は小さな個人経営の書店が乱立していた。

 

だけどAmazonがその再販制度をぶち壊そうとしている。書籍を買い取るということは、出版社に返品できないということ。著者のサイン本以外では、これまで考えられなかった。それを年内に試験的に実施するらしい。

 

このAmazonのやり方が通常化すれば、日本の出版界に激震が走ることになると思う。いや、すでにその兆候は十分すぎるくらい表出している。大手の取次会社が廃業に追い込まれ、毎年多くの書店が店を閉じている。

 

書籍買取が一般化すれば、おそらく数えきれないくらいの書店が倒産することになる。それは寂しいことではあるけれど、現状を考えると仕方ないことだと思う。取次も書店も再販制度にあぐらをかいて、これまで企業努力をしてこなかったからじゃないだろうか?

 

そうした危機を敏感に感じ取っている書店は、すでに独自の特色を打ち出している。これからの書店は二極化して、古い体質のお店は淘汰されてしまうだろうね。

 

それは取次、出版社、さらに著者も同じ。普通の小売店と同じで、売れない商品は仕入れないし作らない。売れないからといって引き取ってもらえないんだから。

 

でも消費者にとっては、新品の本を安く購入することが可能になってくる。そうなると売れる本はますます売れるはず。各書店も売上を伸ばすために仕掛けてくるだろうし、出版社や著者もこれまでの発想を大きく変えていくしかない。

 

大変なことだと思うけれど、その状態が正常だと思う。一か八かで初版本を大量に印刷しても、売れなければ返品されて断裁処分になるだけ。どう考えても現状の日本において、本の再販制度は矛盾が多すぎると思う。だからAmazonという黒船によって、日本の出版界に維新が起きることを願っている。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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