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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.863

3年ほど前にゲストで呼んでいただいたFM愛知の番組を聴いたとき、なんとも言えない不思議な気持ちになった。それはボクの声。

 

自分の声は内耳から伝わってくる音も含まれるので、他人が聞いている感覚とちがう。このラジオの声こそが、他人がボクだと認識しているものなんだよね。

 

つまり自分というものを客観的に認識しようと思うと、実像ではなく虚像でしかできない。鏡を見てもそこにあるのは姿を反射する物体であって、自分そものじゃない。それでも人間がそれを自分だと認識できるのは、それ相当の知能が発達しているからだろう。

 

ところが同じことをしている動物がいる。

 

魚が鏡に映った姿を自分自身と認識 大阪市立大などが確認

 

すごい、すごい。魚でも鏡に映った自分を認識するんだね! この記事を見て、ちょっと興奮してしまった。

 

ホンソメワケベラという魚で、明らかに鏡の自分を認識している行動をとったそう。詳しくはリンク先の記事に書かれている。

 

この魚が特殊なのか、それとも他の魚でも同じ行動を取るのかわからない。でも魚ができることなら、他の動物でも可能かもしれないよね。チンパンジー等の類人猿は自分を認識するだろうけれど、猫や犬だってできるかも。

 

まぁ、我が家のミューナは無理かもしれないなぁwww

 

この記事を見て思ったけれど、自分というのを正確に認識するのは難しい。先日久しぶりに読み直した『らせん』というホラー小説でも、同様のことが書かれていた。

 

貞子が念写で作ったビデオや文章は、それに触れた人間にリアルな映像を表出させる。会ったことがない人でも、初対面でそのビデオの登場人物だと判別できる。それは貞子が客観的に見たものを正確に再現していたから。

 

だけど貞子自身の姿に関しては、彼女の意識を通じた映像なので微妙にちがう。ビデオを見た人間が実際の貞子に会っても、すぐに本人だと気がつかない。それは自分自身を客観視できない貞子の視点が反映されるからだろう。

 

そう思うと自分が感じている自分自身と、他人が感じているボクとは想像以上の距離が開いているんだと思う。でもどちらが本当の自分かと問われたら、すぐに答えを出せない。

 

結局は自分と他人の認識を取りまとめて、『自分』というものを構築するしかないんだろう。でもどこまでいっても、実像との距離は縮まらない気がする。自分の感覚も他人の認識も、それぞれの主観というフィルターを通したものだからね。

 

ありゃりゃ、魚の話題からずいぶんと離れてしまったなぁ〜

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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