SOLA TODAY Vol.937
何度もブログで書いているけれど、ボクが死んでも墓はいらない。僧侶の読経もいらないし、供養も必要ない。わざわざ墓石に手を合わせてもらおうなんて思わない。だってそこにいないんだから。
ボクを知っている人が、折にふれて思い出してくれるだけで十分。だから理想的な埋葬は、公共の火葬場ですべて処分してもらうこと。遺族が遺骨を骨壷に入れる場合でも、故人のすべての骨を入れるわけじゃないよね?
どうせ残った骨を処分するのなら、火葬だけしてもらってあとはきれいさっぱり処分してほしい。そういう選択肢があればいいんだけれど、現状の法律はどうなのかな?
海外でも同じように考えている人は多いらしく、とてもユニークな埋葬方法が合法化されるかもしれない。
それはアメリカのワシントン州。まだ確定してないけれど、知事が『人体堆肥化』を合法化する法案に署名すれば、世界初の人間肥料が実現するかもしれない。
人間の肥料化といっても、畑にまくわけじゃない。墓石やモニュメント設けず、人間の肉体を速やかに土に返そうというもの。アメリカは宗教的な配慮によって土葬がほとんど。だからゾンビ映画ができるんだろうねwww
だけどやっぱり場所を取るといういうことで、近年では火葬を選択する人も増えているそう。海への散骨なんかもその影響だろう。だから新しい埋葬方法が提案されていて、このワシントン州では『人体堆肥化』の法案が提出されている。
具体的にはこんな感じ。
『遺体を大きな円筒形の容器に入れ、前述のような有機物で覆う。酸素供給量を制御して分解を加速させれば、遺体は数週間で、約0.76立方メートルの堆肥になる』
なんかいいよなぁ。人間の肉体は地球の物質で構成された借り物。だから死んだら自然に返すのがもっとも理想的だと思う。日本のように火葬するよりも、地球の肥料になるほうが有意義な気がする。
ワシントン州のインズリー知事は、2020年の大統領選挙において民主党の指名獲得を目指しているそう。気候変動対策を選挙戦の目玉にしている人なので、この法案に署名する可能性が高い。スムーズにいけば来月の5月には成立する。
多様性が容認される時代になってきたんだから、埋葬方法も選択肢が増えるといいな。これからの世代は、「お墓に入りたい」なんて思う人が激減してくるはず。日本でもこんな法案が提出されたらいいなと思った。
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