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高羽そらさんインタビュー

加害者攻撃は蜜の味

ネットの弊害の一つに、加害者を特定して攻撃するという行為がある。匿名で発信できるのをいいことに、定かでない情報を鵜呑みにして特定の誰かをネットで責める。それらが拡散されることで、対象者を精神的に追い詰めていく。

 

韓国のアイドルに自殺が多いのはそれが原因の一つだろうし、冤罪を生む要因となっている。ただ攻撃しているほうは正義感に燃えている。自分は正しいことをしているという思い込みがあるから、ある種の快感を覚えているはず。

 

これはまさに麻薬の弊害と同じで、ある意味中毒性がある。加害者を攻撃する行為は蜜の味だということ。

 

おそらくアメリカではしばらくこの行動が続くだろう。それはトランプ大統領の支持者たちによるもの。不正選挙だということを確信している彼らは、その黒幕を追求することに執念の炎を燃やすはず。(ただ、まったくのデマとは言えない部分もある。選挙結果をひっくり返すほどの証拠が出るかはわからないけれど、暴動の口実にできる証拠が出る可能性は否定できない)

 

加害者を攻撃することに快感を覚えるのは日本人だって同じ。これは人間が本能的に持っている性質なのかもしれない。そうすることで家族や国を守ってきたのだから。そしていま、ヨーロッパでは恐ろしい加害者攻撃が起きている。

 

パリ最新情報「パリでアジア人狩りが頻発、在仏日本人は最大限の注意を!」改訂版

 

ヨーロッパでは新型コロナウイルスの感染者が再び増加している。その理由については以前のブログでも触れたけれど、気候的な要因だけでなくヨーロッパの人たちの生活習慣による影響が大きい。特にフランスの人は衛生面に問題があると思われる。例えば使用済みのティッシュを何度も使うとか。

 

そんなパリで『アジア人狩り』が頻発しているとのこと。コロナの発症である中国人に対する怒りから起きたもので、加害者である中国人をターゲットにしている。発端はネットでの投稿。記事から抜粋してみよう。

 

「フランスにいるすべての黒人、アラブ系移民に、パリ郊外(91,92,93,94,95県)の道を歩く全ての中国人を襲うよう呼びかける(原文のまま)」

 

現在は通報されて削除されているそうだけれど、一度でもネットにアップされたら同じ。すでに拡散されて、アジア人の男性には暴力を、女性には性的虐待をするように、という投稿まであったらしい。

 

だけどフランス人にアジア人を見分けることなんてできない。中国人をターゲットにしたとしても、日本人や韓国人も標的になるだろう。そして実際にそんなことが起きている。

 

フランス在住の日本人のこんなコメントが記事で紹介されている。

 

「92県に住む者ですが、スーパーから出たところ、複数の若者が追いかけてきて、お前らのせいで世界はこんなになった、と言われいきなり罵られました。私は日本人で、このコロナの犠牲者だ、と説明したのだけど、若い子たちは、全部一緒だ、お前らのせいだ、と訊きませんでした。スーパーに走って逃げて、難を逃れましたが、彼らはロックダウンの不満、自分たちが背負った未来の不安、をアジア人に向けているのは間違いありません。みなさん、気を付けて!」

 

本当に怖い。もともとフランスではアジア人に対する差別意識が強い。過去に何度も事件が起きたし、レストランでの不当な差別が話題になったこともある。アジア人に対する偏見が彼らの根っこにあるから、今回のコロナに対する加害者攻撃がさらに激化しているのだろう。

 

最初に書いたように、これは麻薬中毒と同じ。加害者を見つけて攻撃することでしか快感を得られない。だからフランス在住の日本人は自衛するしかない。いまは旅行で渡仏することもできないだろうけれど、もし可能になっても日本人は注意する必要がありそう。

 

まぁフランスに限らず、アジア人に対する差別意識が白人たちにあることは自覚しておくべきなんだろうね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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