Amazonの怠慢がバレた
Twitter等のSNSによって、企業は隠し事ができなくなってきた。ネットがない時代なら、会社ぐるみで不正等があっても誤魔化せた。でも今の時代、内部告発者によって匿名でツイートされてしまう。だから知らない顔をすることができなくなった。
先日、あるツイートが原因でAmazonの怠慢が明らかになった。
Amazonで充電ケーブルを買ったら、中身が“土” 販売元はAnker Japan 一体なぜ?
そのツイートはAmazonでAnkerの充電ケーブルを注文した人が発信した。届いた商品を開けてみると、なんと綺麗に梱包された土が入っていただけ。届く予定のケーブルは29グラムで、その砂は27グラムだったとのこと。
販売元はAnkerの正式な日本直販店で、出荷元はAmazonとのこと。ボクならどちらもAmazonでないと買わないけれど、とりあえず安心できる買い物だと思う。もちろんAnkerの回答としては、商品に土を混ぜて販売するようなことはないとのこと。そりゃそうだろう。
先に結論を書いておくと、Amazonの対応は誠実だったそうで、すぐに返金処理がされたそう。出荷元がAmazonだったことで対応が早かったのだろう。ただこんなことが起きた背景には、2つのヤバい事実が影響している。リンク先の記事を読むとそのことがよくわかった。
まず1つは商品の返品詐欺が横行しているということ。Amazonで商品を購入して、詐欺師のところに届く。その詐欺師は綺麗に梱包をほどいて、同じ重さの砂を入れる。そして最初と同じように綺麗に梱包する。
そうしてAmazonに返品処理を依頼するらしい。すると引き落としの金額は返金され、かつ商品は奪われてしまう。つまり第一の問題は、Amazonが相手の事情を考慮することなしに返品に応じていること。チェックが甘く、詐欺師にとって簡単に商品を奪い取ることができる。
もう1つのヤバい事実は、返品された商品の中身を確認することなく、Amazonは販売ルートに乗せているということ。重さ、そして見た目で梱包に問題がなければ、新品として別の顧客に転送されている。それゆえ、今回のように砂の入った商品が届いたということ。
これは明らかにAmazonの怠慢だと思う。返品に関わる返金処理について、もう少し厳重なチェックをするべき。少なくとも本当に商品が返送されたかどうかは、なんらかの方法によって確認するべき。そうすれば詐欺師に対する抑止力になるし、商品でないものが正当な顧客に届くようなことは起きない。
まぁTwitterでこれだけ話題になったのだから、Amazonとしても対応策を検討するだろうと思う。ネット社会のいいところは、こうした企業の怠慢でさえも明らかにされること。とにかく消費者としては、梱包を開けるときに注意が必要だということだね。
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