頑固な年寄りにならないために
先日あるツイートに目が止まった。歳をとって思考が硬直化している人は、自分が若い時代の音楽しか聞かないそう。新しい音楽に興味も好奇心も抱くことなく、同じ音楽ばかりを聞いている。
そのツイートを見て自分のことを考えてみた。音楽に関しては問題なさそう。70年代や80年代のロックが好きなことに変わりはない。でも今ボクがApple Musicでチョイスしているアルバムリストは、すべて今年の後半にリリースされたものばかり。
コアなヒップホップを除いて、ビルボードのベスト100に入っている曲はほぼ毎週分を把握している。さらにまだブレイクしていないミュージシャンを探しているくらいなので、音楽脳に関しては高齢による硬直化は起きていないと思う。
だからといって全てにおいて柔軟な判断をしているとは言えない。もともと頑固なところもあるので、古いやり方にこだわっていることもあるはず。そんな自分の行動を振り返る意味で、とても勉強になった記事を見つけた。
「年を重ねてガンコになる人」と「いくつになっても柔軟な人」を分ける“決定的な3つの違い”
頑固であることが悪いとは思わない。地道に何かを続けていく精神は必要なものだと感じている。ただそれが全てになってしまうと、こだわりが執着へと変質してしまう。そうなると新しい世界への扉が閉じてしまう。
高齢になったからといって、何かを諦める必要はない。でも柔軟な精神がないと、新しいものを楽しむことはできない。だからこそ自分の頑固さを客観視することは重要だと思う。ということでリンク先の記事で紹介されている3つを抜き出してみよう。ちなみに記事の著者は脳科学者とのこと。
「保守化バイアス」:新しい情報や証拠などを出されても、自分の信念や考え方を修正することなく、自分の考えに固執してしまう考え方。
「サンクコスト効果」:信じてコツコツと積み上げてきたことがもし間違いだと明らかになっても、かけてきたコストが無駄になることを恐れて、いまの行動を正当化しようとする脳の働き。
「硬直マインドセット」:「自分の能力は生まれつき決まっている」と信じている人が多いのです。一方で柔軟性があって成長意欲が高い人は、「脳は使えば使うほどよくなっていく。能力はどんどん上がっていく」と信じている人が多い。
それぞれの具体例が気になる人は、リンク先の記事に書かれているの参照してもらえばと思う。この3つのポイントは、心にチクっという痛みを感じさせる内容。すべてにおいてこの3つが働いているわけではない。先ほどの音楽に関してはこの3つの影響を受けていない。
でもそれ以外の部分で、思い当たることがある。守るべき、そして残すべきものと、手放すべきものをどのように見分けていくか? そこが頑固さを客観視できるようになるポイントなのだろう。これは思っているより難しい。
とにかく絶対に避けるべきことは「思考停止」。面倒になって考えることをやめてしまうと、過去にすがりつくしかない。好奇心を失うことなく、起きる出来事をメタ認知する能力を培うことが必要なんだと思う。生きているうちに頭を使わなくてはね。
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