夢体脱日記#161
夢体脱:体外離脱と夢の体験をまとめた造語
ナイトスクール:眠っている時に通う、非物質世界の学校
アルさん:本名はアルファードで、ナイトスクールの教師でボクの担任
ゼロ:『ゼロの物語』の主人公の女性で、ボクの過去生or未来生
ヴューワーズ:ボクと妻に関係しているNGC891という銀河の宇宙人たち。別名『5人組
今回の明晰夢はかなり興味深い体験だった。シチュエーションとしてはナイトスクールの課外授業。生徒はボクを含めて10人くらいで、教師は久しぶりに顔を見たアルさん。彼が教える時は、いつもユニークな生き物が登場する。
その生き物は高さが10メートルくらいの椰子の木。といっても椰子に見えただけで、これはボクのバイアスがかかっていると思う。ところがその木に実っているのはリンゴだった。このリンゴもボクのバイアスがかかっているので、リンゴのようなフルーツだと理解した方がいいかも。
実はこの木を見たのは初めでじゃない。ここへ来たことがあって、このリンゴを食べたことがある。アルさんによると、この植物のDNAは椰子の木らしい。ところが自分のことをリンゴだと思い込んだ。その思い込みがあまりに強くて意識的に同一化してしまい、やがて本当にリンゴの実をつけるようになったらしい。
放置しておいてもいいんだけれど、あまりに長い期間を通して「思い込み」の世界に没入しているので、このままでは枯れてしまうとのこと。そこでボクたちでこの木の「思い込み」を解放するという実習。アルさんが見せてくれたのは、この木の意識状態を可視化したホログラムのようなもの。
異なる種類の根のようなものが絡み合っている。その拗れが「思い込み」を投影しているそう。それでボクたちは実際にそのホログラムに触れて、もつれた糸をほどくようにして異なる根を引き離した。アルさんは満足した様子なので、これで大丈夫なんだと思う。
ボクはこの木を見ていて、人間も同じ「思い込み」に没入しているのを感じた。地球での「自我」を本当の自分だと「思い込んで」いるのと同じ。もしかしたらアルさんが本当に教えたかったことは、そのことなのかもしれない。
さて、ユニークだったのは帰り道。いつもは自分の肉体がある場所に戻るのに列車を使う。これは以前にも書いたけれど、ボクにとって次元移動のメタファーが列車だということ。ところがいつもは在来列車という雰囲気なんだけれど、今回は明らかに「新幹線」だと感じた。つまり長距離をかなり速い速度で移動しているということ。
その想いをさらに強くしたのは、トンネル内で数度停車すると、列車全体が左右にズレる感覚があったから。列車内の生徒たちは興味深そうにその移動を楽しんでいる。
ボクも不思議な感覚を覚えながら見つめていた。この状況を既知の言葉で語るとすれば、SF映画で登場する「ワープ」だと思う。ワームホールのような空間を通過することで、時空をはるかに超えた場所を移動したと感じた。
つまりあの「思い込み」の木があった場所は、はるか遠いどこかの銀河だったということ。でもボクはそこに行った記憶がある。だからこの「新幹線」を何度も使っているということ。実際に夢を見ている最中に、また近いうちにこの「新幹線」を使うことがわかっていた。
トンネルを抜けると、見覚えのある田園地帯を列車は走っていた。あぁ、地球に戻ってきたと感じた。今思い返すと知らない場所なのに、車窓を見ている時はよく知っているところだった。そして駅について、ボクは友人たちと駐車場を目指した。つまり自分の肉体。
途中、自転車に乗っている友人がやってきたので、便乗して自転車の後ろに乗せてもらった。今回は自分の車を見失うことがなかったので、スムーズに肉体へ戻ってきたみたい。なかなか意義深い課外授業だった。
さて、こんなリアルで不思議な体験ができる夢体脱は、誰でもやる気と根気があれば経験できます。興味のある方はこの本をぜひ!
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