デマを信じてしまう理由
沢尻エリカさんの逮捕に関して、マジでアホらしいデマというか、フェイクニュースが飛び交っている。
安倍首相に対する『桜を見る会』の追求をごまかすため、警察が彼女を逮捕したという陰謀説。野党だけでなく、元首相だった人までがこんなアホなことを言い出している。そして大勢の人がこのフェイクニュースを拡散している。
これが事実なら、いまの日本は中国のように人権無視が普通に横行している国になっている。日本の検察の権力というのは政府に忖度する必要のないほど強い。だからそんなことが絶対に無理だということを、元首相ならわかるはずだけれどねwww
でもこんなアホな陰謀説を信じている人がいる。どう考えてもデマだとわかることなのに、なぜ人はフェイクニュースを信じてしまうのか?
それには生理学的な理由があるらしい。
フェイクニュースが持つ「人々の注目を集め、偽の記憶を形成する」仕組みとは?
カナダで神経科学を研究している教授が、フェイクニュースが脳に及ぼす影響について述べている。
「予想しなかった情報は脳の処理の高次に達することができる」というのは、感覚神経科学では定説になっているとのこと。
脳は常に人間の行動に対応している。だから毎日続くような日常的な出来事には、少しずつ関心を示さなくなる。脳が警戒しているのは、予想できないことや驚くべきこと。新しい状況に対応するための本能なんだろうね。
だからフェイクニュースのような耳に新しく、かつ驚くような内容だと、これは貴重な情報だと判断して全力で記憶しようとするらしい。脳は常に『新しいこと』を探している。
だから新しい情報に接すると、神経伝達物質であるドーパミンが放出される。さらに『新しいこと』の影響で、脳の海馬がニューロン間でシナプスの接続を作り出す能力が増加するそう。つまり記憶としてより明確に刻まれるということだよね。
要するにフェイクニュース的な情報は、人間の目を引きやすいということ。それゆえデマだと思うようなことでも真実だと感じてしまう。このパターンに流されてしまうと、他人の心を傷つけるようなデマを拡散してしまうかもしれない。要注意だよね。
『新しいこと』に関する脳の特性を活かすなら、興味のあることで勉強するほうがいいと思う。自分が持っている習慣化した固定観念を打破して、新しい世界に挑戦するのを後押ししてくれる能力だから。どうせ使うなら、自分のためになることに応用するほうがいいよね。
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