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高羽そらさんインタビュー

ガストンとの対話 Vol.18

ガストンさん、今朝はよく話題にあがるテーマです。人間には自由意思があるのか、それとも運命により定められているのか。

「やめておけ。議論すること自体無意味な話題だ。人間である限り永遠に理解できることはない」

そんな身も蓋もないことを……。無意味だとしても考えてみることで得ることがあるのではないでしょうか?

「わからんやつだな。考えるから理解できないのじゃ。思考が存在する限り答えは出ない」

そんなこと言ったって、考えなきゃ答えは出ないじゃないですか。ヒントでもいいから説明してください。

「仕方ないな。では選択肢が二つ存在していたとする。それをどちらかに決めるのに何が必要だ?」

それはどちらが自分にとって有効か考えることですね。思考ですか?

「そう。全ての行動に先んじるものが思考だ。感情も思考が変化したものだ。具体的に行動に移したり、何かを感じる前には必ず思考がある。その二つの選択肢から一つを思考して選んだ場合、自由意思があると感じるな」

えぇ、そうですね。自分で決めたと感じます。

「では聞くが、その選択の元となる思考はどこからやってきた。お前さんは思考をコントロールすることができるか? 瞑想をしているのならわかるであろう」

あぁ、確かに……。自分の思考をコントロールすることはできませんね。考えてはいけないと思うと、かえって考えてしまったりします。どれだけ忘れようと思っても、悩んでいることがあればその思考が浮かんできます。

「選択するのが思考であるのに、その思考は自分でコントロールできない。では、その選択は誰がしたのじゃ? 自分で決めたと思い込んでいるだけではないのか?」

う〜ん。自分で決めたという確かな感覚はあるのですが、そう言われたら自信が無くなってきました。誰が決めたのか、よくわからなくなってきました……。

「いいか思考はお前さんのマインド、つまり「自我」の活動範囲だ。マインドの立場から見れば、人生は自分の選択にかかっているとしか見えない。いつ事故にあって、いつ会社が倒産して、いつ病気になるか不安だ。自分の選択次第で人生が大きく違ってくると思える。人生は自分がコントロールしなければいけないと感じるのは、マインドにとって当たり前のことだ。そうすることで、他人と自分との違いを感じることができる」

では、自我でない真我、つまりワンネスの意識から見れば、全ては決まっているということですか? 何もかも知らないところで決まっているのなら、何だかつまらない人生ですね。

「決まっているからつまらないと考えるのも、また思考だよ。だから最初に言ったであろう。堂々巡りになるだけだ。思考して理解しようとする限り、マインドの世界から抜け出せない。つまり人生は自由意思が存在するとしか思えないのだよ」

つまり覚醒した意識から見れば、それが理解できるということですか?

「そう考えるのも思考だ!そしてわしがこの議論が不毛だと言ったのは、どうしてもこの結論にたどり着くからだ。「悟り」を得たらこのように感じるだろうと思うのは、イメージであって思考の産物だ。それはこの前わしが捨てろと言った不必要な意識の地図だ。「悟り」を遠ざけることにしかならない無駄なものだ!」

そうですね。私が「自我」の世界で生きている限り、人生は自由意思があるということでいいのかもしれません。マインドが理解できないことを、マインドを通じて探求するから混乱するのですね。答えは出ませんが、何だかスッキリしたような気がします。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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