ガストンとの対話 Vol.49
ガストンさん、体外離脱の前兆について対話しましょう。あの電流が流れたような感覚や独特の振動は、眠りの状態と関係があるのでしょうか？
「以前に睡眠について話したと思うが、眠ることは宇宙の本質的なエネルギーをチャージすることでもある。それは肉体レベルだけでなく、意識のレベルでも行われることだ」
人間の睡眠には複数のパターンが混在しているということですね。
「大きく分けて、身体の睡眠と意識の睡眠があると理解すればいいだろう。身体と意識は一体であるが、睡眠のパターンは微妙に違う。肉体と心は共に休息とエネルギーチャージを行うが、その周期にズレが生じることがある。それを意図的に招いているのが体外離脱の前兆だと言えるな」
私が感じている感覚通りですね。身体は眠っているが意識が目覚めている状態です。
「その通り。意識が目覚めたままで身体に睡眠をもたらすことで、体外離脱の前兆を誘発することができるのだよ」
その過程と振動の感覚を、もう少し具体的に教えていただけませんか？
「では現実世界を認識している状態をAとしよう。そして体外離脱や明晰夢の世界をBとする。昼間に活動しているときは、身体も意識もAであることは理解できるな」
はい、そうですね。
「夜になって眠ろうとすると、一般的には睡眠状態に入った瞬間を知覚することは難しい。身体も意識も、ほぼ同時にBになったとしか思えない。だが体外離脱の前兆のときは、どのような状態かわかるな」
えぇ、意識がAであるのに、身体がBになる状態ですね。
「それはつまり、振動数の違う世界を自覚している状態だ。意識は Aであるのに、身体はBの世界の身体だ。その振動数の差異の調整が、電流の流れや振動として知覚されているのだよ。だから体外離脱中の体験は、Bの世界でBの身体を使用しながらAの意識で知覚している状態だ」
ひとつ確認させてください。Aの世界でもBの世界でも、それぞれの身体は同じように使用できるということですね？
「もちろんそうだ。Bの意識で知覚するBの身体は、現実世界のAで感じている身体の感覚と同じだ。より振動数の精妙な世界だから、Bにおいては物理法則を無視して飛ぶことも可能だがな」
では明晰夢は、Bの肉体と意識で過ごしているときに、とつぜん意識がAになってしまう状態ですね。身体がBのままだから、体外離脱の前兆のような振動を身体に感じることがないのか！
「そう、だから体外離脱も明晰夢も、意識がAであり身体がBであることは同じだ。だから体験は同じことになるが、その過程が違うだけだな。しかし、これはあくまでも単純に説明しただけだ」
どういうことですか？
「現実世界のAを基準に考えているが、それ以外の世界はBだけではない。振動数の違った世界が無限大にあると考えても間違いではない。Aの意識が繋がる世界によって、体験は全く違ってくるということだ。つまりAの振動数を高める努力をしなければ、その範囲での振動数しか体験できないということだな。受け取るものは、その本人が発信する振動数に見合ったものしかないということだよ」
はい、よく理解しています。最も大切なのは、「今、ここ」に存在している世界ですものね。
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