エコノミクスはオイコノミコス
昨日の雨はあがって、今日は朝から青空が広がっていました。やっぱり朝日は気持ちいいですね。ミューナとサボちゃんの兄弟も、久しぶりに日光浴ができて嬉しそうでした。
ご近所さんで仲良しのメタセコイアも、青空が嬉しそう。葉を落とす準備中かな? そうして冬を越していくのですね。
明日は私が1年で最も大切にしている冬至です。新年を迎えるような気持ちになります。そして明日は新月。これからのヴィジョンを明確にする、大切な1日だと思います。スーパーに行くと、冬至に食べるカボチャがたくさん並んでいました。そして冬至と言えば……。
柚子湯ですよね〜 今日は柚子の香りを楽しみながら、のんびりとお湯に浸かりたいと思います。
さて最近の私の読書の傾向として、ジャンルを問わないということがあります。今まであまり読まなかったようなジャンルの本を手にするように意識しています。先ほど読了したのは、そんな珍しいジャンルである経済学の本です。
『経済ってそういうことだったのか会議』佐藤雅彦 竹中平蔵 共著 という本です。
経済学の本と言っても対談本ですので、とても読みやすく楽しい本でした。でもその話題になっている内容は深く、経済学の入門書として最適だと思います。少し古い本ですが、現在に当てはめてみれば十分に役立つ本です。
佐藤さんはCMのクリエイターとして活躍されている方で、竹中さんは大臣をされたこともある経済学者ですから説明はいりませんね。とにかくお二人とも知識豊富な方ですので、言葉のひとつひとつが勉強になります。特に竹中さんの学識の豊かさには圧倒されました。400ページほどある本ですが、あっという間に読むことができます。
経済学を意味するエコノミクスという言葉の意味は、ギリシャ語のオイコノミコスから来ているそうです。そのオイコノミコスは、「共同体のあり方」という意味だそうです。
経済学というのは、私たちが個人としてだけではなく、どのように生きていけばみんなが幸せになるかを考える学問なのです。どうしても利己的な利益を追求するような学問だと思われがちですが、本来は全く違うものなのですね。
私が大好きな心理学者であるアドラーも、「共同体感覚」の大切さを説いています。経済学というのは、宗教学や心理学のように、人間のあり方についても問いかけていくものだとわかります。この本ではお金、株、税金、為替や世界の経済について語り合いながら、誰もが幸せに生きることのできる世界について対談されている本です。
この本で触れられている、竹中さんが出会ったある経営者が教えてくれたジョークに吹き出してしまいました。タイタニックが沈みそうなとき、女性と子供を先に逃がそうとした船長の説得方法です。もちろんジョークですよ。
イギリス人には「あなた方はジェントルマンだから、女性と子供に先を譲りなさい」
アメリカ人には「あなた方は、ヒーローになりたくないか? それなら女性と子供に譲りなさい」
ドイツ人には「これはルールだから、守らなくてはいけない」
このように言うと、それぞれの国の人は率先して女性や子供を助けるそうです。では日本人にはどう言ったか?
日本人には「みんながそうしているんだから、あなたたもそうしなさい」ということで〜〜す
現代のように世界がグローバル化されてきますと、他国の人の考え方を知る必要が出てきます。つまり相手を思いやるという心ですね。経済学入門の本を読みながら、そうしたことの大切さを教えてもらえて本でした。いろいろと経済学に興味が出てきましたので、同様の本をチョイスしていきたいと思っています。
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