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高羽そらさんインタビュー

わたしの不思議体験 Vol.10

私が幼児の頃、車に二度はねられてかすり傷ひとつ負わなかったことを書きました。今日はその高校生編です。

高校の3年間のほとんどを費やした新聞配達とヤンキー生活の終わりが突然やってきました。それは交通事故でした。

私が新聞配達をしていた販売店は、京都山科で2店舗営業されていました。そのうちの1店舗は正社員用の住宅も兼ねていて、私たちヤンキーアルバイトはその社員の家族とも仲良しでした。『不死鳥を見た男』に出てくるタムやムラちゃんと、いつもその家に入り浸っていました。皆で海水浴に行ったり、バーベキューをしたり、時にはその社宅に泊まっていました。

夕刊の配達を終わって、その家で食事をしていました。私は交際していた彼女と会うために中座しました。アルバイトを終えた彼女をサプライズで迎えにいこうと思っていたのです。その道中で事故をしたらしいのです。らしい……と言うには理由があります。

事故で頭を強く打ったらしく、事故から数時間前の記憶が消えています。一種の記憶喪失ですね。そしてそれは今でも空白のままです。新聞配達に使っている50ccのバイクを借りて走っていました。当時の原付はヘルメット着用の義務がなかったので、もろに頭を打ったのでしょう。

後から聞いた話ですが、そのバイクの回収に来た業者がポツリと言ったそうです。

「あぁ、このバイクを運転していた人、亡くなっていますね」

バイクの専門家が見て、一瞬でそう確信するほどの事故だったようです。当然私は救急車で運ばれました。頭を打って意識不明だったので、早急に受け入れ先の病院を探したとのこと。しかし病院が確定しないまま見切り発車して、運搬中に受け入れ先の病院が決まったそうです。だから知らせを受けて私の母親が病院に到着した時、すべての処置が終わって病室にいたそうです。

ところがそれだけの事故にも関わらず、私は小さなかすり傷があっただけでした。警察の方も「考えられへん」と言っておられたそうです。頭を打っているため念のため一晩入院しましたが、翌日にはケロッとして自宅に戻っていました。これだけでも不思議体験ですね。しかしこの事故にはもっと不思議なことがありました。

先ほど私の母親がすぐに病院に駆けつけたと書きました。でも受け入れ先が決まるのに時間がかかり、すぐに来た母親でさえ処置が済んだ後でした。しかし不思議なことに、私が病院に搬送されたとほぼ同時に病院に駆けつけた人物がいます。鼻血を出してストレッチで運ばれている私を見ているくらいの素早さです。それは私が迎えに行こうとした彼女でした。

事故のことを知らない彼女は、アルバイトを終えて自宅に戻りました。するとすぐに電話がかかってきたそうです。若い女性の声だったそうですが。名前も名乗らないし、とても不審な電話だったとのこと。普通は電話に出ると「もしもし、◯◯さんのお宅ですか?」と言いますよね。

ところがその電話は「あなたは、高羽そらさんと付き合っておられますよね。そらさんが事故に遭われました。病院は◯◯です」といきなり言って電話がプツリと切れたそうです。

気が動転した彼女は、自宅を飛び出しました。病院は彼女の家から近い場所だったので、走れば10分もかからないと思います。そしてほぼ救急車の到着と同時に彼女は病院で待ち構えていたのです。消防無線でも傍受していたのなら可能ですが、普通なら考えらないことですよね〜〜!

私もその話を後から聞いて、さすがに驚きました。電話をかけた女性は、電話に出たのが彼女だと確かめずに話しています。最初からそう確信しているかのように。さらに電話番号をどうして知っているかという疑問もあります。もし過去に同じクラスだった女性なら、名前を名乗るでしょう。親しい友人でなかったとしても、名前を名乗ってから事情を告げるはずです。しかも当時彼女は私学の女子高に通っていましたから、その時点で私と彼女が交際していることを知っている人物なんて地元にはまずいません。

どれだけ考えてもその人物に思い当たりません。事故を目撃して、搬送先の病院を確認し、彼女が自宅に戻った直後に電話をする。それも誰よりも早くです。そんな奇跡的な出来事をできる人物は誰なのでしょう……。

子供の頃から事故に遭い、奇跡的に救われています。あくまでも仮定ですが、目に見えない誰かが助けてくれたと考えてはどうでしょうか? そして高校生の時もその見えない誰かが助けてくれて、さらに彼女に知らせてくれた。心霊話で亡くなった人から電話がかかったということがありますよね? もしかしたらそうした目に見えない存在は、電子機器を自由に使えるのかも。どちらにしても、今だに理由のわからない出来事です。

この交通事故によって、私は新聞配達を辞めました。私のことを真剣に心配してくれている高校の友人に運転免許を預けました。ヤンキーの友人たちとも縁遠くなりました。ヤンチャ時代の終焉を告げる交通事故だったのでしょう。

『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。

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コメント (2件)

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  1. ひのっちさん、コメントありがとうございます♩
    今考えても、あの電話は謎です。
    携帯電話やナンバーディスプレイがない時代ですから、相手先の電話番号もわかりません。
    でもかえって、そのほうがワクワクして楽しいですね(笑)
    今ならすぐにかけ直して、相手に尋ねてしまうでしょう。

    それにしてもせっかく守ってもらった命ですから、有効活用しなくてはと思っています。
    残りの人生を無駄にしないよう、「今、ここ」を精一杯生きていきたいと思っています!

  2. そらさん、不思議体験記事ありがとうございます。

    ちょっと溜め読みしてたんですけどね。
    いやはや、今回のこれは驚きましたね。
    SF映画やん!!みたいな展開が。

    ここまでくると、もうただの強運というよりも、確かに多次元の誰かの関与も十分あると思えます。
    しかも彼女さんの電話も、未来の彼女さん自身がどっかから掛けた電話しか思えないのですが・・

    いろいろ不思議があって、人生おもしろいですねぇ。

    今ならそらさんの本質からブレない作品を見てきてるので、その時に多次元の存在から助けられるってわかる気がします。


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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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