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高羽そらさんインタビュー

ガストンとの対話2 Vol.36

ガストンさん、昨日とても恐ろしいニュースをネットで見ました。フランスの「ターリス」という国際特急で、銃と刀で武装した男が発砲して怪我人が出ています。幸いアメリカの海兵隊員が同乗していたらしく、取り押さえられて死者は出ませんでした。しかしこれは、明らかな無差別テロです。

 

「日本でも新幹線で焼身自殺に巻き込まれる事件があったが、あれもテロと同じだ。事情はどうであれ、他人の命を奪う権利は誰にもない。テロという残忍で卑劣な行為は、人間の日常生活に身近になっている、ということだ」

 

そうですね。旅客機はテロの舞台の象徴のように扱われてきましたが、これからは列車やバスも悲劇の舞台になりかねません。安全な場所など存在しないように感じてしまいます。先日はバンコクの繁華街でも爆弾テロがありました。想定外のことが普通に起きています。

 

「テロといえば自爆テロのイメージがあるが、これから先はドローンを使った無人のテロも起きるかもしれない。自分は安全な場所に身を置いて、無差別に他人を殺傷するテロリストも出てくるであろう」

 

こうしたテロ行為が無くなることはないのでしょうか? いったいどうすれば、世界中の人が平和に暮らすことができるのでしょう?

 

「こうした限られた場で語るには、複雑な問題だ。どのような角度で向き合うかによって、取るべき行動が変わってくる。まずは基本を自覚するべきであろう。テロが起きる要因は、平和な世界でも見ることができる」

 

人間が根本的にそうした要因を持っている、ということですね。具体的にはどういったものでしょうか?

 

「幼児が駄々をこねて、両親を困らせているのを見たことがあるな? 食べたい物や欲しい物がある時、泣き叫んで暴れる。あれはテロだ」

 

あはは、まさか幼児がテロリストなんて。確かにそうした光景を見ていて、不快に思うことはあります。でもテロは、言い過ぎでは。

 

「人間の心理として根本的に同じ、という意味だ。自分の個人的な欲望を叶えるため、それに関わる人間を困らせたり脅す行為だ。周囲の目を気にする両親が、仕方なく降参することをわかってやっている。自分の主義主張を通すため、他人の命を奪う行為と変わりはない。そうした人間の性質が、テロの温床になっている」

 

なるほど。そう言われたら、同じ心理状態かもしれません。子供は成長すると、現実世界は自分の意のままにならないことを経験していきます。我慢することを覚えたり、他人に迷惑をかけることをしないようになる。でもその子供と同じ心理で、宗教的や政治的な信条を押し通そうとしたら、テロリストになってしまうかもしれません。

 

「先ほどの子供の話しに戻ろう。もしお前さんが駄々をこねる子供に出会った時、どのように感じる。子供の希望を叶えるべきか? それとも思う通りにならないとわからすべきか?」

 

私は後者ですね。どれだけ泣き叫ぼうが、我慢すべきことがあるのを子供に知ってほしい。一度でも言いなりになれば、そのことを覚えてしまう。また、同じことを子供はやるでしょう。

 

「今のお前さんの発言は、テロ行為に対処する政府の答弁と同じではないか? テロには屈しない、という国家元首の言葉を聞いたころがあるだろう?」

 

あっ、全く一緒だ!

 

「テロ組織の言いなりになれば、次の要求があれば同じことをするだろう。もし無視すれば、人命が失われる可能性もある。何気ない子供の行為のなかにも、テロの心理が見え隠れしているはずだ」

 

子供の例えで考えると、解決策が見つかるかもしれませんね。周囲の人に迷惑をかけることなく、個人的な欲望を無理やり通すことをやめさせなくてはいけません。どうすればいいのでしょうか?

 

「暴れることよりも効果のある方法を教えてやればいい。暴れることはエネルギーを浪費する。子供だって疲れるであろう。テロリストが自らの命を犠牲にしているのと同じパターンだ。駄々をこねるよりも、もっと安全でより自分の思いが通りやすい方法があることを教えるべきではないか?」

 

そんな便利な方法があれば、テロなんて起きませんよ。無理難題や自分たちの宗教的解釈を押し付けようとしているのですから。

 

「この世からテロが無くならない理由。それは今のお前さんの言葉が全てを語っている」

 

えっ、どういうことですか?

 

「子供は駄々をこねるものだと思い込んでいるように、テロリストは自分たちの主義主張を通すために残虐行為をすると思い込んでいる。そうした周囲の人間の意識が、いつの時代になってもテロを生み出している。自分が経験する現実は、自分が創り出していることを忘れてはいけない。テロが起きるのは、テロが起きる可能性のある世界を創造しているからだ。そうでない世界もある。駄々をこねるよりも得だと思わせることに成功している現実が、パラレルに存在している。それができないのは、この世界の人間の集合意識がそのことに同意していないからだ」

 

戦争に関しても同じ言葉をあなたから聞いたように思います。このテロのニュースは、私たちの創造している世界がどんなものか教えてくれている、ということですね。まずはそれを自覚することが大切ですね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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