今日の言葉 12月4日
『独りある時にのみ、純粋無垢さが存在する』
私は独りあることについてお話ししていますが、その状態では、精神は過去からすっかり解放されています。そしてこのような精神のみが徳を備えているのです。なぜならこのように独りある時にのみ、純粋無垢さが存在するからです。
あなたは言うかもしれません。「そんなことは、とうてい無理です。この混沌とした世界で、そんな風に生きられるはずがないでしょう。この世界では毎日会社に行って、生計を立て、子供を育て、口うるさい連れ合いに耐え、その他諸々をしなくてはならないのですから」と。しかし今お話ししていることは、日々の生活と行為に直結していることだと思うのです。さもなければ何の価値もありません。
いいですか、この独りあることから、純粋さと優しさという途方もない感覚をもたらす、力強い徳性が起こるのですよ。間違いを犯すかどうかなど、問題ではありません。そんなこと、ちっとも重要ではないのです。
重要であるのは、全く独り、混じりけなくあるという、この感覚を持つことです。言葉を超えたもの、名称を超えたもの、想像力のあらゆる投影物を超えたものを知ることができる、あるいはそういったものに気づくことができるのは、このような精神だけであるからです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜