今日の言葉 12月12日
『宗教とは信心の問題か?』
あなたが求めている究極の真理とは、あなた自身を投影したものです。それがあなたの求めているものであり、あなたを幸せにし、不滅の状態を約束してくれるであろうものなのです。そういう訳で、こういった諸々に捕らわれている精神は宗教、つまり教義、聖職者の組合、盲信と偶像崇拝等々から成る宗教を作り出します。そしてあなたはそこに捕らわれ、精神はその中に澱んでしまうのです。これは宗教でしょうか? 宗教とは信心の問題ですか?
あなたは真理の何たるかを見出さなければなりません。なぜならば、重要なのはそれだけだからです。あなたがお金持ちであるのか、貧乏人であるのかということや、夫婦仲が良くて、子宝に恵まれているかということが重要なのではありません。そういったことは、全て終わりがあるからです。必ず死が存在するからです。
ですから、いかなる信仰形態も持たずに、あなたは見つけ出さなければなりません。元気良く、己を灯火とし、自発性を持たなければなりません。そうすると、真理の何たるかが、神の何たるかが自分で分かります。
信心はあなたに何も与えてくれません。信心はあなたをダメにし、拘束し、あなたの目を眩ませるだけです。活力によって、そして他人に頼らず、独力でやることによってのみ、精神は自由たり得るのです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜