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高羽そらさんインタビュー

今日のウィルバーくん 2.28

今月はウィルバーの私生活を中心にして、彼の思想の根底を感じてみました。そうした彼の私生活のなかで、私が何度読んでも感動するのが妻のトレーヤとの別れです。病気で亡くなるわけですから、本当は悲しいはずです。確かに切なくて悲しいのですが、それを超える感動があります。

 

でもかなりの長文ですので、このブログでその全てを紹介することは無理です。そのエッセンスを感じられる部分だけ抜き出してみたいと思います。

 

そのキーワードは「わたしを見つけてくれる?」というトレーヤの言葉です。

 

息をひきとる間際に、妻がウィルバーに問いかけた言葉です。この言葉の持つ意味を、今日と次回で見ていきたいと思います。今日はその言葉を聞いたウィルバーが、どう答えたかを見てみましょう。

 

〜以下抜粋。

 

彼女がぼくのほうへ動いた。何か身振りをしようとしていた。何かを言おうとしていた。ぼくにわかってもらいたいことがあったのだ。最後に彼女は言った。「あなたは、わたしがあったもっとも偉大な人、わたしのチャンピオン……」。彼女はそれを繰り返した。「わたしのチャンピオン」。

 

ぼくは、ぼくの知るかぎり、彼女は本当に悟りを開いたただ一人の人だと言おうとした。悟りという言葉が意味をもつのは、彼女がいるためであった。トレーヤを生んだ宇宙は、聖なる宇宙だった。神が存在するのは、彼女がいるためであった。すべてのことが、ぼくの心をよぎっていた。言いたいことのすべてが。

 

彼女は、ぼくがどう感じているのか、わかっていた。ただぼくの喉はつまってしまい、何も話すことはできなかった。泣いていたわけではない。ただ話すことができなかった。ぼくは絞り出すように言った「必ず、君を見つける。必ず……」

 

〜以上抜粋。ケン・ウィルバー著『グレース&グリット』より。

 

ウィルバーがトレーヤを悟った人と呼ぶのは、本当にそうだったからだろうと思います。彼女は死を迎えても、「すごく幸せなの」と言っています。それは無理にそう言っているのではなく、心からの想いだと受け取れました。

 

「この世界は、すごくおかしな世界。すごくおかしいの。でも、もうわたしは行くわ」と笑顔で語っています。死というのが、ただ扉を通り抜けるようなものだと直感していたのではないでしょうか。そんな気がします。

 

「わたしを見つけてくれる?」と言ったトレーヤ。

 

そして「必ず、君を見つける」と答えたウィルバー。

 

その言葉が意味するものは何か? 次回に紹介したいと思います。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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